2017/03/07
「エマニュエル・ウンガロ」デザイナー交代 ファウスト・プリージが去りマルコ・コラグロッシが就任
2017/03/07
「エマニュエル・ウンガロ(Emanuel Ungaro)」がウィメンズウェアの見直しを進めている。製造業者が破産してコレクション制作が間に合わず、パリコレをキャンセルした同ブランドだが、生産提携業者を変更するだけでなく、クリエーションも一新。クリエイティブディレクターを務めるファウスト・プリージ(Fausto Puglisi)との契約を終了する。

プリージは2013年より「エマニュエル・ウンガロ」のウィメンズコレクションを手掛けてきたが、「自身のブランドのウィメンズ、メンズ、アクセサリーラインをより発展させるべく、そちらに集中する」ことを決め、「両者の合意のもと」に契約を終了することになったという。
ミラノ出身のマルコ・コラグロッシ(Marco Colagrossi)が後任に就き、6月にパリにてプレゼンテーションとして披露されるクルーズコレクションでデビューする予定だ。
コラグロッシは、「ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)」でウィメンズのシニアデザイナーを務めるなど、様々なラグジュアリーメゾンのコンサルタントを務めてきた。それ以前にも、ウィメンズ・メンズ両ラインのコレクションコーディネーターとして「ドルチェ&ガッバーナ(Dolce & Gabbana)」に参画し、その後ウィメンズウェアとセレブリティ向け特別プロジェクトのシニアファッションデザイナーに上り詰めた経歴もある。
イタリアの生産業者モダリス(Modalis)が更生手続を申請しており、パリ ファッションウィーク中のショーキャンセルを余儀なくされていた「エマニュエル・ウンガロ」。その後新たに生産提携契約を結んだのは、北イタリアのソンチーノを拠点とするチエッフェ(Cieffe)社だ。
05年、パキスタン系アメリカ人実業家アシム・アブダラ(Asim Abdullah)氏の投資ファンド、エイムズ・アクイジション(Aimz Acquisition)が2005年に同ブランドを買収している。今回の件を受け、「エマニュエル・ウンガロ」は、アパレル生産事業を再び内部で管理する決定を下した。
また、アメリカでの事業拡大をねらい、コンサルタントとしてアンジェラ・カジエーロ(Angela Casiero)を起用した。北米市場の監修を任されることとなった彼女は、マーケティング、広報、営業といった分野のスペシャリストで、「ジャンバティスタ・ヴァリ(Giambattista Valli)」などでの経験もある。
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