2018/04/19
「サンローラン」、6月6日にニューヨークでランウェイショー開催
2018/04/19
セーヌ川からハドソン川へ。「サンローラン(Saint Laurent)」が舞台をパリからニューヨークに移し、6月6日にランウェイショーを開催する。

クリエイティブディレクターのアンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)は過去2シーズンに渡って、パリの象徴的なモニュメント、エッフェル塔の前でショーを行ってきた。
ニューヨークでは、1994年9月にイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)が新作フレグランス「シャンパーニュ(Champagne)」のローンチパーティーを自由の女神の前で行ったが、ブランドにとってはその後初となる大きなイベントだ。ヴァカレロの前任だったエディ・スリマン(Hedi Slimane)は、当時居を構えていたロサンゼルスをアメリカでのショー会場に選んだ。
「サンローラン」側は今回の動きについて一切コメントを発表していないものの、複数の情報筋が6月のニューヨークでのランウェイを認めている。これはニューヨーク ファッションウィークの新編成の一環でもあり、主催するアメリカファッションデザイナー協議会(Council of Fashion Designers of America)(以下、CFDA)は、ここ最近スケジュールの改変を進めている。CFDAの公式サイトによれば、次のニューヨーク ファッションウィークは6月2日~6日で、それにメンズが8日~10日の期間と続けて開催される予定だ。しかし、暫定プログラムなど詳細は記されておらず、メンズの日程に至っては、別に設けられた事前登録ページにある6月9日~12日という表記との齟齬も見られる。
ちなみに、期間中の6月4日には、ファッションのオスカーとも言われるCFDAアワードの発表も控えている。
「サンローラン」のデザイナーとして2016年4月に就任して以来、ヴァカレロはメンズとウィメンズを常に同時に発表してきた。そうした文脈からも、今度のニューヨークでのショーもメンズ・ウィメンズ混合のものになるのではと予想されている。その点に関してもやはりブランド側からのコメントはないが、関係者筋によると、形式や具体的な会場については「まだ思案している段階」だという。
また、ショーの直後にコレクションを販売する“See now, buy now”になる可能性は低いものの、初秋に店舗に並ぶプレコレクションを一部含むこともあり得ると言われている。
CFDAのスティーブン・コルブ(Steven Kolb)CEOが発案した新スケジュールは、「アレキサンダー・ワン(Alexander Wang)」がコレクション発表時期をずらしたことに端を発する。ワンは従来の2月と9月ではなく、1月と6月にショーを行うと決断した。目指すところは、プレコレクション発表時期との兼ね合いだ。
長期的には、プレコレクションを中心にしたスケジュール編成を行い、若手デザイナーのニーズに応えることを目指すCFDA。昨今では、春夏・秋冬の2シーズンという構成ではなく、年間を通じて何度か新商品を展開する向きが増えている。
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