2017/11/06
「バーバリー」、クリストファー・ベイリーの後任はフィービー・ファイロか?
2017/11/06
クリストファー・ベイリー(Christopher Bailey)が「バーバリー(Burberry)」のクリエイティブディレクターを来春退任するとの発表があったばかりだが、すでに彼の後継については様々な憶測が囁かれている。そして現在最有力候補ととして挙がっているのは、フィービー・ファイロ(Phoebe Philo)の名前だ。

もし彼女の就任が決まれば、現「バーバリー」CEOのマルコ・ゴベッティ(Marco Gobbetti)氏と再会することになるだろう。ゴベッティCEOは、以前に「セリーヌ(Céline)」のトップを務めた人物で、ファイロは現在まで9年間、同ブランドのクリエイティブディレクターを続けている。
ゴベッティCEOは、今週にも正式に後継者探しを始めると見られている。2017年7月に「バーバリー」トップに就任したばかりの同氏だが、「セリーヌ」との契約終了を待ち、12ヶ月の有給消化期間を設けていた。つまり、「バーバリー」のクリエイティブチームに対しても、様々に思いを巡らせる時間があったということだ。「ロエベ(Loewe)」で高い評価を得ているジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)に声を掛けるのでは、と見る向きもあった。
しかし、後継に誰が収まるにせよ、ベイリーの功績は計り知れない。彼のもとで「バーバリー」の通期売上高は27億7800万ポンド(約4155億900万円)を達成したが、これは6年前と比べて倍の額となる。
いち早くSNSでのアピールを行ったのもベイリーの「バーバリー」だったが、見てすぐ買える即売形式" See Now Buy Now "の導入に関しては、クリエイティビティの観点から見ても不発だったと思われる。また、彼が見せた最新のコレクションは、ここ数年の中でも特に良い出来だった。
クリストファー・ベイリーが手掛ける「バーバリー」は、来年2月にロンドン ファッションウィークで発表されるメンズ・ウィメンズ混合の2018年春夏コレクションが最後となる。

実質上の解雇だったのではという憶測も広がっているが、長年ベイリーと仕事をしてきたという関係者は、「17年という長い年月を過ごして、クリストファーは何か違ったことがしたくなったんだ。今も実際、次のステージを見据えているよ」と語る。
「クリストファーは『バーバリー』の未来に希望を持っているし、『バーバリー』でしてきたようなやり方で、外へ出ていきたいと思っている」。
(2017年6月11日現在、1英ポンド=150円で換算)
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