2019/05/17
「バーバリー」、世界中で約1割の店舗を閉鎖
2019/05/17
「バーバリー(Burberry)」が世界各国で計38店舗を閉鎖する意向だ。マルコ・ゴベッティ(Marco Gobbetti)CEOのもと、よりハイエンドな位置づけを目指す計画の一環となる。

これはブランドが世界で展開する店舗の約10%にあたる。同社はすでに既存の旗艦店も拡充し、富裕層に向けたラグジュアリーな空間として改装を始めている。
具体的にどの店舗が閉鎖されるのかは明らかにされていないが、英ガーディアン紙に「バーバリー」が話したところによると、すでにブラジルとスペインでは5店舗を閉店したという。
バーバリーは先日、2019年3月期の通期決算を発表したばかりだ。その後同社の株価は5%下落した。年間売上高は前年並みの27億ポンド(約3779億3500万円)で、営業利益は6%減の4億3800万ポンド(約613億600万円)。中国の減速を懸念する投資家を安心させることはできなかったようだ。
長期的な再編計画として、ゴベッティCEOはリカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)をアーティスティックディレクターに起用し、ブランドイメージの刷新を図っている。ティッシ初のコレクションは2月末から店頭に並び始めたが、顧客の反応は上々だという。新デザイナーの効果は、しかし今年度後半になって初めて数字に表れてくるだろう。
また、今月に入ってイギリス・リーズに有する約4万平米の土地も売却したバーバリー。前クリエイティブディレクター、クリストファー・ベイリー(Christopher Bailey)が主導し、5000万ポンド(約70億円)を投じて工場を建設する予定だった土地だった。
(2019年5月17日現在、1英ポンド=140円で換算)
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