2017/03/30
「フィリップ モデル」、世界初の旗艦店をミラノにオープン 今後は東京にも出店を予定
2017/03/30
イタリア発祥の高級シューズブランド「フィリップ モデル(Philippe Model)」が、世界初となる旗艦店をミラノにオープンする。一号店を皮切りに、今後はパリ、ニューヨーク、東京、ソウルといった主要都市にも出店する予定だ。

ミラノの中心街、サンタンドレア通りにオープンする旗艦店は、建築家のマルコ・コスタンツィ(Marco Costanzi)が内装を担当。木目のフロアとハンドペインティングのウッド素材に対照をなすコンクリート製の壁、ジオメトリックな真鍮と鉄の什器や、ハイテクの"マジックミラー"、そして商品が浮遊しているように見せるクリスタルのディスプレイなどを設置し、クラシックとイノベーションが折衷した店内に仕上げた。同時に開設したビリ通りの新ショールームもコスタンツィによるもので、同様のコンセプトのフロアは500平米に及ぶ。
80年代にフィリップ・モデルが立ち上げたクチュールアクセサリーブランドが起源の「フィリップ モデル」は、2008年にシューズデザイナーのパオロ・ガンバ―ト(Paolo Ganbato)を迎え、そこからフットウェアの展開を開始した。
16年にはイタリアの投資会社21 Investimentiがブランドを買収し、今回の旗艦店出店と共にミラノの新本社も稼働している。同社の生産面・金融面におけるノウハウやグローバルなネットワークを通じて、事業拡大と国外発展を更に進めていくという「フィリップ モデル」。初旗艦店と新ショールームのオープンを足掛かりとして、国際展開を加速する方針だ。
「今後は、オムニチャネル戦略によってブランドのインターナショナルな展開を拡大していく。実店舗とECを上手く組み合わせ、旗艦店と同じハイエンドでパーソナルなショッピング体験を顧客に提供していきたい」とフィリップ モデルのアンドレア・ペザレージ(Andrea Pesaresi)CEO。
「ミラノの旗艦店は小売展開の第一歩となるが、続けてパリ、ロンドン、ニューヨーク、東京、ソウルといった世界の主要都市に進出していく」と話す。
日本では、昨年伊藤忠商事が「フィリップ モデル」の国内独占輸入販売権を取得しており、16年秋冬シーズンから上野商会を通じて展開している。
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