「ヘルムート・ラング」、新メンズデザイナーに「ジョゼフ」のマーク・ハワード・トーマス

 「ヘルムート・ラング(Helmut Lang)」は、メンズウェアの新クリエイティブディレクターにマーク・ハワード・トーマス(Mark Howard Thomas)を起用した。「ジョゼフ(Joseph)」で多くのコレクションを手掛けてきたトーマスだが、10月16日付で「ヘルムート・ラング」に着任している。

Mark Howard Thomas - DR
 
 トーマスはアーティスティックディレクターとして、アンドリュー・ローゼン(Andrew Rosen)CEOのもと職務に当たる。
 
 「マークは非常に才能がある人物だ。彼のスキルは我々のブランドと非常に相性が良い。彼を迎えられて満足だよ」とローゼンCEOは当紙に語った。
 
 マーク・ハワード・トーマスが「ヘルムート・ラング」で手掛ける初のコレクションは、2018年秋冬シーズンで、1月のニューヨーク メンズファッションウィーク中に披露される予定だ。
 
 ロンドンの名門セントラル・セント・マーチンズでマスターを取得した後、ミラノの「ニール・バレット(Neil Barrett)」でキャリアをスタートしたトーマスは、テーラリングにストリートデザインをミックスしたメゾンのDNAを上手く抽出したパワフルなルックを提案し、業界での評判はもちろん、商業的な成功も収めた。
 
 また、「ジバンシィ(Givenchy)」ではリカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)のもと、やはりブランドのスタイルを上手く汲み取る能力が評価された。それだけでなく、メゾンのDNAに忠実でいながら、何か新しいものをもたらすセンスも持ち合わせている。その後は、ロンドンに移って「ジョゼフ」のメンズウェアディレクターを務めた。バイオウォッシュでダメージ加工を施した生地など凝ったテキスタイルを取り入れていたトーマス。「ヘルムート・ラング」に最適な人材だと言われる理由も納得できる。創始者のヘルムート・ラングも、変わった素材の扱いに長けていた。
 
 ヘルムート・ラングは、1977年にウィーンで自身のブランドを設立。86年にパリで初のショーを行うと瞬く間に評判となり、そのシャープなテーラリングと高機能素材の組み合わせが話題となった。90年代後半にはニューヨークへ拠点を移し、ヨーロッパのシーズン前にコレクションを発表することで業界に一石を投じている。アメリカのデザイナーたちもそれに続き、現在の形式となった。99年にプラダグループ(Prada Group)に事業を売り渡し、その2年後にはリンク・セオリー・ホールディングス(Link Theory Holdings)(現リンク・セオリー・ジャパン)がブランドを取得した。その後は8年間に渡りマイケル&ニコル・コロヴォス(Michal & Nicole Colovos)夫妻がデザインを手掛けた。ラング本人は現在事業に一切関わっておらず、ニューヨーク州ロングアイランドでアーティストとして活動している。
 
 また、ローゼンCEOは今春、イザベラ・バーレイ(Isabella Burley)を駐在編集者に起用している。彼女が駐在デザイナー第一弾に選んだ「フッド・バイ・エアー(Hood By Air)」のシェーン・オリバー(Shayne Oliver)によるスペシャルコレクションは9月にニューヨークで発表されたが、業界内での評判は賛否が分かれた。ローゼンCEOは、オリバーとのコレクションを「一度きりのプロジェクトだ」と強調する。

 

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