2017/11/22
「コントワー・デ・コトニエ」、18年春夏は原点回帰 滝沢直己がコンサルタントに
2017/11/22
ファーストリテイリング傘下のフレンチブランド「コントワー・デ・コトニエ(Comptoir des Cotonniers)」は、2018年春夏シーズンに向けて、原点に立ち返ったコレクションを披露した。
グループの17年8月期連結業績発表資料によると、「コントワー・デ・コトニエ」事業は減収となり、経費削減を進めたことにも言及されている。実際、当該年度には20店舗ほどが閉鎖された。そうした文脈の中で、販売店舗だけでなく、グループは商品展開につても見直しを図り、ブランドの原点である素材第一のクリーンなスタイルへと回帰してみせた。18年春夏コレクションの「コントワー・デ・コトニエ」は、素材の味を活かしたベーシックなアイテムを展開する。

コットン、リネン、メリノウール、シルクといったナチュラルな素材を用い、色使いも、マリン、オークル、サンドベージュ、ペールローズなど自然からインスパイアされたトーンが中心に。ワークウェア風のアイテムやマスキュリンな要素も取り入れたワードローブは、コンフォートを追求し、チノ、パーカ、トレンチ、シンプルなドレスといったアイコニックなモデルが揃う。
「元々『コントワー・デ・コトニエ』では、素材を前面に押し出していた」とアレクサンドラ・フィネ(Alexandra Finet)広報担当。「見失っていたわけでは決してないけれど、今シーズンは特にその部分を強調したかった。流行を追うブランドではなくて、普遍的なアイディアが根幹にある」。

2013~14年にはアメリー・ジリエ(Amélie Gillier)、そして2016年まではアン=ヴァレリー・アッシュ(Anne-Valérie Hash)と、有名デザイナーをアーティスティックディレクターに起用してきたが、今シーズンはインハウスチームがデザインを手掛ける。コンサルタントには、元「イッセイ・ミヤケ(Issey Miyake)」クリエイティブディレクターで現「ユニクロ(Uniqlo)」デザインディレクターの滝沢直己を迎えた。
「コントワー・デ・コトニエ」は1995年にパリで誕生し、2005年にファーストリテイリングに買収されている。現在、世界中に330店舗を展開し、うち200店舗がフランス本国にある。
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