2018/01/15
「クレージュ」新CEOはアクネから
2018/01/15
「クレージュ(Courrèges)」の新CEOに、クリスティーナ・アウラース(Christine Ahlers)が決定した。アトラー新CEOは、「アクネ ・ストゥディオズ(Acne Studios)」のパリオフィスで12年間トップを務めた人物だ。2月12日付で着任する。

アンドレ&コクリーヌ・クレージュ(André & Coqueline Courrèges)夫妻が1961年に立ち上げた「クレージュ」は、2011年に実業家のジャック・バンジェール(Jacques Bungert)とフレデリック・トルロタン(Frédéric Torloting)が買収した。ケリング(Kering)グループ、あるいは同グループのオーナーであるピノー(Pinault)一族の会社アルテミス(Artemis)が近々獲得するのではないか、とも噂されているが、ケリングはすでにブランドの少数株式を取得している昨夏にセバスチャン・メイヤー(Sébastien Meyer)とアルノー・ヴァイヤン(Arnaud Vaillant)のデザイナーデュオが退任して以来、「クレージュ」のクリエイティブディレクターは不在のままだ。
また、ジャック・バンジェールとフレデリック・トルロタンによれば、「今後数週間のうちに、新しいアーティスティックディレクターがクリスティーナ・アウラース新CEOから発表される」という。「フランソワ・ル・メナエーズ(François Le Ménahèze)社長が、(2017年4月に就任してから)組織再編を行ってきたが、クリスティーナを迎えることでメゾンの新しい章が始まる」としている。
ドイツ出身のアウラース氏は法律を学んだ後、「マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)」でホールセール責任者としてキャリアをスタート。2006年に「アクネ・ストゥディオズ」に入社し、パリオフィス開設と共にトップに収まると、南欧、東欧、中東、アジアといった市場のセールスやコミュニケーションを監修した。
「『クレージュ』に関わることができて非常に光栄です。イノベーションとクリエイティビティに重きを置く価値観は私と共通するものです」とクリスティーナ・アウラース。「(今までのキャリアで)2つの大きなブランドの世界的成功に立ち会うことができました。『クレージュ』は高みを目指しているので、私もファッションへの情熱と経験を全て注いでいきたいと思います」。
フューチャリスティックなクリエーションと、ジオメトリックでクリーンなシルエットが特徴の「クレージュ」は、2015年にパリのランウェイにカムバックを果たした。現在60店舗程度で販売されているが、昨年にはフランスのポーにある工場を閉鎖している。
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