2016/03/11
「ランバン」、エルバスの後任にブシュラ・ジャラールが正式決定
2016/03/11
「ランバン(Lanvin)」は、アルベール・エルバス(Alber Elbaz)の後任として、ウィメンズの新アーティスティックディレクターにブシュラ・ジャラール(Bouchra Jarrar)を起用したと、正式に発表した。3月14日から着任し、初コレクションは17年春夏シーズンとなる。

モロッコ系フランス人のジャラールは現在45歳。「ジャン=ポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)」のジュエリーを手掛けたり、「バレンシアガ(Balenciaga)」、「クリスチャン・ラクロワ(Christian Lacroix)」といった有名メゾンで経験を積み、2010年に自身のオートクチュールブランドを立ち上げた。
パリの総合芸術学院エコール・デュペレ(École Duperré)を卒業した彼女は、カッティングやコンストラクションに通じ、テクニックへの知識も深い。男性的な緻密さと女性的な繊細さが同居する、非常にパリらしい普遍的なスタイルが持ち味だ。
メゾンのミッシェル・ウィバン(Michèle Huiban)CEOは、「今回の決定は自然な流れだ」と話す。「才能に溢れ、緻密で、カッティングや素材にも精通している彼女は、メゾンに新しいモダンな風を吹き込んでくれるだろう」。
14年間アーティスティックディレクターを務めたアルベール・エルバス(Alber Elbaz)が昨年10月に突然退任し、色々と物議を醸した「ランバン」は、現在非常にデリケートな時期にある。2001年に台湾の投資家ワン・シャオランが買収して以来、売上は停滞、利益も下がりつづけている。
一方、2005年からメンズを担当するルカ・オッセンドライバー(Lucas Ossendrijver)は問題なく続投予定だ。
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