fashionsnap
2017/09/05
「夢は宇宙」ユースを牽引するヘロン・プレストンが初来日
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2017/09/05
「ナイキ(Nike)」のグローバルデジタルプロデューサーやカニエ・ウエスト(Kanye West)のクリエーティブコンサルタントとして活動するなど、ジャンルにとらわれない活動が現代のユースカルチャーにおけるアイコン的存在として注目を集めている「ヘロン・プレストン(Heron Preston)」。ストリートシーンではすでに名の知れた存在だったヘロンだが、自身の名を冠したブランドはこの秋にデビューしたばかり。原宿「GR8」で9月4日から3日間限定で開催される日本初となるポップアップストアに合わせて初来日した。

ヘロン・プレストンは、デビューコレクションの立ち上げを記念してグローバルポップアップツアーを開催中。ロンドンやミラノ、モスクワ、ニューヨークに続き東京・原宿のショップGR8で6日まで開催中のポップアップでは、2017年秋冬コレクションのほか、各都市で発売されてきたツアーLS Tシャツ(税別3万4,000円)を限定販売している。
「日本食は世界で一番好きな食べ物」だというヘロンは、今回初来日。スニーカーヘッズとしてサンフランシスコで育ったヘロンにとって日本のストリートシーンは常に興味深かったという。「改めて、とてもスタイリッシュな人が多い街だと実感した」。
デビューを飾った2017年秋冬、ウィメンズを始動した2018年春夏と2シーズン続いてコレクションに多用しているオレンジは、自身にとって「フリーダム」を象徴する色。そのアイデアは鳥からきている。「ファーストコレクションを作っていた時に、ヘロンバード(サギ科)からインスピレーションを受けたんだ。画像を検索してみて。クチバシや足に、コレクションで使っているようなシェードのオレンジ色が見つかるから」。オレンジ色は、ブランドのシグネチャーカラーとして今後のコレクションでも継続的に取り入れる考えだ。
クリエーティブコンサルタントとしてカニエのヒット作「Life of Pablo」や「Yeezy」を手掛けるなど、アーティストやクリエーティブディレクター、デザイナー、DJなどさまざまな顔を持つヘロンは今、何を展望しているのか。「ブランドを成長させるのみ。ブランドをプラットフォームとして捉えて、ファッションデザイナーの仕事の境界線を無くしたり、その可能性を広げるようなことがしたい。固定概念に囚われず、好奇心の赴くままに」。家具やスカルプチャーといった他分野、果ては宇宙にも興味があるという。「これ以上大きな夢は思い浮かばないでしょう。いつかNASAと仕事ができたら最高」と夢を明かした。フリーダムを象徴するオレンジ色は、宇宙飛行士のスーツの色として知られるインターナショナル・オレンジとも通じるようだ。
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