2019/05/03
「シャネル」クルーズ、ヴィルジニー・ヴィアール初のコレクションを披露
2019/05/03
カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)亡き「シャネル(Chanel)」で、ヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)が初めて単独でデザインしたコレクションを披露した。2020年クルーズラインのテーマは「旅」。メゾンがまだ過渡期であることも感じさせるショーだった。

カール・ラガーフェルドは今年2月に亡くなるまで35年間にわたりメゾンで腕を振るった。ランウェイのセットでも様々なイマジネーションで楽しませてくれた「シャネル」は、今回初めて「駅」を内装に選んだ。象徴的な選択ではあるが、同時に普段のメゾンの目を見張るような絢爛なランウェイと比べるとやや大人しく収まってしまった印象も否めない。
グランパレの中には19世紀の駅のホームが再現され、「ヴェネツィア」、「アンティーブ」、「ボンベイ」、「ビザンティオン」とロマンティックな行先が記されている。車掌の胸には「Chanel Express」との名前も。
ショーの前にはカフェレストラン「La Riviera」でゲストに朝食が振舞われたが、その内装もベルエポック風の「ル・トラン・ブルー」を思わせるものに仕上がっていた。
やがて始まったショーは、フルイドなトレンチにゆったりしたパンツ、ラッフルのついたシャツなどを合わせたシックかつスポーティなルックで幕を開けた。

アーガイルチェックや「CHANEL」のアルファベットが躍るブラックのレギンスには、ピンク、グリーン、レッドなどビビッドなカラーのツイードやコットンジャケットをスタイリング。ネオンピンクのミニマトラッセバッグをグレーのセットアップのアクセントにしたり、ホワイトコットンのバミューダにボーダーカーティガンを合わせた着こなしも見られた。
1997年からカール・ラガーフェルドの右腕として「シャネル」で仕事をしてきたヴィルジニー・ヴィアール。今回はメゾンのクラシックなコードに少し新しい要素をプラスして、モダンなカッティングでシンプルなワードローブを披露した。
もちろんアイコニックな「シャネルスーツ」も生成りから色とりどりのモデルを揃え、大きなリボンをあしらったトップやミニスカートと合わせた。ドレスやジャケットにはアシンメトリーなカットも見られたほか、ワイドパンツにはフルイドな新しいシルエットも。
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