AFP
2012/10/03
「シャネル」2013年春夏コレクション:キーワードは「ボリューム感と軽やかさ」
AFP
2012/10/03
「Chanel(シャネル)」が10月2日、パリのグラン・パレで2013年春夏コレクションを発表した。アーティスティック・ディレクターのKarl Lagerfeld(カール・ラガーフェルド)は、「ボリューム感と軽やかさがキーワード」とコメント。ランウェイにはソーラーパネルが敷き詰められ、13体の巨大な風車が立ち並んだ。カール・ラガーフェルドはショー終了後、自分はエコロジストというわけではないが「もし家を建てるなら、庭に風力発電機を設置したい。建築家の安藤忠雄氏が作るような、モダンな家にしたい」「ソーラーパネルはとても美しい」と話した。

ランウェイには約70人のモデルが80アイテムを着て登場。歌手のJennifer Lopez(ジェニファー・ロペス)やKanye West(カニエ・ウェスト)、女優のLou Doillon(ルー・ドワイヨン)やLaetitia Casta(レティシア・カスタ)、パリ・オペラ座バレエ団エトワールのAurélie Dupont(オーレリ・デュポン)などが駆けつけた。
カール・ラガーフェルドは、「こういった(広大な)場所では、こじんまりとしたことはできない。140メートルのランウェイは長いからね」と説明。今回のパリコレクションではタキシード(smorking)が目立ったが、ラガーフェルド氏は「ここはノースモーキング(no smorking)!」「シャネルには違うものを見に来るものだ」と話し、他のコレクションとの違いを強調した。

今回のショーでは、大きなフェイクパールをあしらったブラックやホワイトのジャケット、ワンピースなどが登場。裏地に白黒のタータンチェックを配した鮮やかな深紅のコートや、透け感のあるブラックのボイルを重ねたワンピース、花びらを思わせるカラフルなオーガンザのディテールをあしらった個性的なチュニックとパンツも印象的だった。肌がちらりとのぞくボディコンシャスなコットンチュールのワンピースに、クロップト丈のツイードジャケットを合わせたスタイルは、若々しさが感じられた。

アクセサリーでは、フェイクパールをふんだんに使ったネックレスやブレスレットのほか、透明のロドイド(不燃性のセルロイド)やカラーチュール製のキャプリーヌが登場した。

カール・ラガーフェルドは、「今回はチェーンもカメリアもブレードもなし。バッグを除いては、ロゴも排除した。こうしたシグネチャーを取り払っても、シャネルはシャネルなのだ」と説明。
また、他のデザイナーについては、「Givenchy(ジバンシィ)」のRiccardo Tisci(リカルド・ティッシ)、Stella McCartney(ステラ・マッカートニー)、Martin Margiela(マルタン・マルジェラ)が良かったとし、「Dior(ディオール)」のRaf Simons(ラフ・シモンズ)は「とても気に入った」と語った。しかし、自身がかねてから支持してきたHedi Slimane(エディ・スリマン)については言及しなかった。
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