2020/02/06
「アザロ」新アーティスティックディレクターにオリヴィエ・ティスケンス
2020/02/06
「アザロ(Azzaro)」のアーティスティックディレクターにオリヴィエ・ティスケンス(Olivier Theyskens)が就任した。ブランドは昨年3月にマキシム・シモアンス(Maxime Simoëns)が退任して以来、1年ほどデザイナー不在の状態だった。ティスケンスはクチュールライン、メンズ・ウィメンズのレディ・トゥ・ウェアとアクセサリーを手掛けるという。

「ロリス・アザロ(Loris Azzaro)が残した大きな遺産には、とても刺激を受ける」とティスケンス。「自由と幸福を求め、既存の概念を突き崩してきた伝説的なメゾンには、現代にも通じる根源的な価値がある」と述べた。オリヴィエ・ティスケンスによる初のコレクションは、今年7月のパリ オートクチュール期間中に発表される。
「アザロ」は1967年にロリス・アザロが創設し、2006年にReig Capital Groupが取得。2017年から大規模なリブランドを試みてきた。
ベルギー出身のオリヴィエ・ティスケンスはロマンティックかつクリーンなスタイルで知られる。「アザロ」のガブリエル・ドゥ・リナージュ(Gabriel de Linage)CEOも、「ヘリテージを取り込み、現代的なエネルギーの中に昇華できる貴重な才能の持ち主」だと評価している。「自身に裏付けされたセンシュアルなスタイルに、素材とカッティングのしなやかなコントラストは、ロリス・アザロやそのミューズたちに通じるものがある」。
ブリュッセルの名門ラ・カンブルを卒業した後、1997年に自身のブランドを立ち上げたティスケンス。2002年には休止しているが、本人は「ロシャス(Rochas)」や「ニナ・リッチ(Nina Ricci)」、「セオリー(Theory)」といったブランドのアーティスティックディレクターとして腕を振るってきた。「オリヴィエ・ティスケンス」ブランドは2016年に復活し、その後はパリ ファッションウィークでコレクションを発表し続けている。
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