2018/12/05
「フィラ」がアストリッド・アンデルセン起用で新プレミアムライン始動
2018/12/05
「フィラ(Fila)」が、デンマーク出身のデザイナー、アストリッド・アンデルセン(Astrid Andersen)を起用し、新しいプレミアムライン「フィラ・フィヨルド(Fila Fjord)」をローンチする。来年1月にイタリア・フィレンツェで開かれるメンズ展示会「ピッティ・ウオモ(Pitti Uomo)」で披露し、2019-20年秋冬コレクションから展開予定だ。

イタリア生まれの「フィラ」は、2007年に韓国の実業家ユン・ユンスが会長を務めるフィラ・コリアに買収された。「フェンディ(Fendi )」とのコラボレーションなども果たしている。
よりハイエンドな位置づけの「フィラ・フィヨルド」は、「The measure of perfection」というスローガンのもとブランドのアイデンティティーや歴史に焦点を当て、メンズ・ウィメンズ、ユニセックスのアパレル、シューズ、アクセサリー、バックなどを揃える。
「アストリッド・アンデルセンのルーツである北欧を強く影響を受け、ナチュラルでサステナブル、そして機能的なライフスタイルを想定してコレクションを制作した。北欧建築と自然との関係性に着目している」とブランド側。
本プロジェクトは、英『GQ Styke』のファションディレクター兼編集長のエルガー・ジョンソン(Elgar Johnson)の提案で実現したという。ジョンソンは2014年からロンドンで行われているアストリッド・アンデルセンのファッションショーのキャスティングやスタイリングを手掛けている。
アストリッド・アンデルセンはコペンハーゲン出身で、ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アート(Royal College of Art)でメンズウェアデザインを学び、卒業翌年の2011年から自身の名を冠したブランドをスタートした。
「『フェンディ』とのコラボレーションが成功を収めたことから、エルガー・ジョンソンが『フィラ』にハイエンドへの参入を提案したの。そして私がこのプロジェクトにうってつけだと推薦してくれたのよ」とアストリッド・アンデルセンは本紙に明かした。

「そこから一緒に開発を進めていって、プロジェクトに相応しい鍵となるテーマを探ったの。イタリア的な伝統と、私のルーツである北欧が柱になったわ。もっとミニマルでクリーンなものができないかどうかを考えていたように思う」とアンデルセン。
「素材の品質にこだわって、エコなライフスタイルに相応しいサステナブルかつハイクオリティなウェアを作った」と話す通り、コレクションにはカシミヤやメリノウールを用いたアイテムが多い。また、テーラードアイテムやシャツ、トラックパンツ、スニーカーも販売予定だ。
「『フィラ・フィヨルド』は英米『フィラ』の発案で、エルガー・ジョンソンと私が主導した。それに、スポーツウェアの境界を超え、ブランドの歴史がいかに新しいラグジュアリーを切り開けるか、そういった『フィラ』の挑戦の表れでもあるの」。
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