2018/01/10
「カール・ラガーフェルド」、メンズとライセンスを強化
2018/01/10
「カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)」がイタリア・フィレンツェで開催中の展示会「ピッティ・ウオモ(Pitti Uomo)」に出展し、メンズ強化と商品拡充をねらう新たな戦略を明かした。

メインの「カール・ラガーフェルド」、フォーマルな「ラガーフェルド」と、メンズは現在2つのラインで展開しているが、これらを統合してコレクションを一本化するという。「メンズのラインナップをウィメンズと近づけ、テーラードの要素を削って、よりファッショナブルでスポーティーなスタイルを打ち出していく。ウィメンズウェアの売上は2年前にメンズを上回り、今では全体の70%を占める」とピエールパオロ・リーギ(Pier Paolo Righi)CEOは当紙に語った。
「メンズウェアを強化し、ウィメンズと同様の成長を狙っていきたい。同時に、カール・ラガーフェルドの世界観を中心にしたブランドヒストリーについても発展させる。デザイナーのキャラクターとブランドを結びつける要素を増やしていくつもりだ」と同氏。
こうした新戦略の一環として、今季のピッティでは、カプセルコレクション「カール・ラガーフェルド キュレーテッド バイ セバスチャン・ジョンドゥ(capsule Karl Lagerfeld curated by Sebastien Jondeau)」も発表。長年ラガーフェルドのパーソナルアシスタントを務めたセバスチャン・ジョンドゥが、スポーティーなタッチを取り入れたメンズワードローブを提案した。アパレル、アクセサリーなど約30型を展開する。
他にも、ライセンスによる商品ラインナップの拡充も行っていく予定だ。アイウェアはマーション(Marchon)、腕時計はフォッシル(Fossil)、キッズラインはCWF、フレグランスはインターパルファン(Interparfums)、ジュエリーはスワロフスキー(Swarovski)、そしてシューズはオーバーランド(Overland)と提携しているが、先日はイタリアのジャーダ(Giada)と新たに契約を結び、デニム専門のラインをローンチすることを発表した。同社はハイエンドデニムを専門とするメーカーで、特に「ヤコブ・コーエン(Jacob Cohën)」のライセンス生産・販売を手掛けていることで知られる。
「カール・ラガーフェルド」は2006年よりイギリスの投資会社エイペックス(Apax Partners)が所有しており、現在全世界に95店の単独店舗を展開している。
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