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掲載日
2020/10/01
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「アクネ ストゥディオズ」の描く光の移ろい

掲載日
2020/10/01

 Covid-19の影響下でそれぞれのブランドが新しい発表形式を模索している。「アクネ ストゥディオズ(Acne Studios)」は、少人数のプレゼンテーションという利点を生かし、実験的かつフレッシュなワードローブをアーティスティックなインスタレーションの形で披露してみせた。

Acne Studios SS 2021


 グラン・パレ(Grand Palais)の中でも、大広間ではなくこじんまりとしたギャラリー・クルブ(Galerie Courbe)で行われたプレゼンテーションは、少数のゲストを何度かに分けて案内するツアー式。コンテンポラリーアートの美術館のような作りの白い小部屋を一つ一つ移動していき、それぞれの空間ごとに異なった演出でアイテムが披露された。

 「時が移ろう瞬間に惹かれる。すべての可能性が開かれるような、何かと何かの狭間の時間にね。このコレクションでは、オプティミズムや光を表現しながら、自然の要素を称えた」とアーティスティックディレクターのジョニー・ヨハンソン(Jonny Johansson)が話す通り、4つの空間では異なる照明を使い、一日の中で移ろいゆく時間を表現している。

 最初の部屋には朝の太陽を思わせる大きな球状のライトが吊るされ、オフホワイトやベージュ 、レモンイエロー、グレーといったニュートラルなカラーを纏ったモデルが登場した。オーバーサイズのリラックスしたブレザー、ビッグサイズのソフトなバッグが目についたほか、リネンやコットン、フィッシュネットニットなどナチュラルな素材と、イリディッセントな透明フィルムのようなモダンな素材との対比が印象的だった。


Acne Studios SS 2021


 次の部屋は午後の日差しを思わせる照明で、アーストーンのトランスパレントなレイヤードが詩的な洋服が続く。そうして日が傾いた夕暮れ時の部屋では、紫の淡いネオンに照らされて少しずつ主張の強いアイテムが混ざり始めた。光沢のある加工を施したオーガンジーのワンショルダーチュニックや、紙をくしゃくしゃに丸めたような質感のドレスなど、自然と人工が混ざり合った素材使いのモダンなシルエットが目を引いた。

 最後の部屋は暗く、ブルーの闇の中に中央のスポットライトが回転し強烈な光を投げる。ホワイトのトップやパンツは光を反射して輝き、バッグも玉虫色に光を反射した。

 シルエットはゆったりと体に添い流れ落ちるようなものやリラックスしたオーバーサイズが主流で、半透明の素材やメッシュなどを重ねて表情の変化を楽しむルックが目立つ。ロサンゼルスのアーティスト、ベン・クイン(Ben Quinn)とのコラボレーションだというどこかサイケデリックなプリントも、シークインやエンブロイダリー、メタリックヤーンを織り込んだ生地に落とし込んだことで幻想的に仕上がっていた。

 幅広のストラップがアクセントになったビッグサイズのバックやメタルのイヤリング、フレームまで透明のサングラスなど、イットなアクセサリーも登場。足元にはサンダル を合わせた。

 時や光が「移り変わる」瞬間が精神的な変化にも繋がり、ポジティブな効果をもたらすと話してくれたヨハンソン。一日のどんな瞬間にも対応できるフレッシュで若々しいワードローブを、クリエイティブに昇華してみせた。

 

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