
Obi Anyanwu
2015/10/21
「トミー・ヒルフィガー」 バーチャル・リアリティをショップに導入

Obi Anyanwu
2015/10/21
「トミー・ヒルフィガー(Tommy Hilfiger)」が20日、バーチャルリアリティを導入し、店内で新しいショッピング体験ができるサービスを開始した。店内では、秋冬コレクションのショーを360度の3Dで楽しめる。ニューヨーク5番街店に初導入されたが、今後は、ロンドン、パリ、ミラノ、アムステルダム、フィレンツェ、チューリッヒ、モスクワなど、世界各国の限定店舗で取り扱う予定だという。

サムスンVRデバイスを装着すると、マンハッタンのパーク・アベニューで2月に行われたファッションショーや、バックステージの様子が目の前に広がる。360度3DバーチャルリアリティのデベロッパーであるWeMakeVRにより開発されたコンセプトで、専用のカメラ、WeMakeVR-Falconでショーを撮影した。
「バーチャルリアリティーを通じて、一回きりの特別なファッションショーを、小売の現場に落とし込むことが可能になった。凝った舞台装飾や音楽からバックステージの一瞬まで、消費者は服が実際に動くところを目にし、ショー特有の環境の中でコレクションを見ることができる。従来のショッピング体験の一歩先を行く。画期的な進化だ」とトミー・ヒルフィガー。

「トミー・ヒルフィガー」は16年春夏コレクションで、ツイッターの新しいマルチカメラデバイス「Twitter Halo」を取り入れている。Twitter Haloは、360度のビデオを撮影し、リアルタイムでシェアできるシステムだ。また、15年秋にはTwitter Mirrorを採用、更に15年春には、360度のフォトブース、Vine360も導入した。今回のインストア・バーチャルリアリティは、企業がビデオテクノロジーを小売に利用した初めてのケースになる。
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