2019/07/23
「マノロ・ブラニク」、イタリアの工場買収でサプライチェーンのシームレス化図る
2019/07/23
「マノロ・ブラニク(Manolo Blahnik)」が、イタリアのウィメンズシューズ工場Calzaturificio Re Marcelloを買収した。

ミラノにほど近い街パヴィアで1938年にRe一家によって創設された工場は、1990年以来「マノロ・ブラニク」の靴の生産を手掛けている。
取引のある専門の工場を傘下に収めるという動きは昨今ラグジュアリーブランドの間でポピュラーになりつつあるが、まだ巨大グループによるものが主流で、今回のような小規模ブランドは珍しい。しかし、それだけサプライチェーンのシームレス化が今日のラグジュアリー消費者にとって意味があるということの証でもあるだろう。特に「マノロ・ブラニク」の商品はディテールに凝ったモデルが多く、生産には高い技術を要する。
マノロ・ブラニク本人は、「77人の熟練した職人を我がグループに迎えた。アーティザナルな才能を後押しし、次の世代に製靴の技を受け継いでいくという我が社のビジョンを強化することができるだろう」とコメントしている。
工場側の経営陣は、「マノロ・ブラニク」のマネージメントチームと連携して今後も滞りなく現在の業務を続けていくという。
「Calzaturificio Re Marcelloはこの業界の類まれなるクラフトマンシップを代表する存在です。このように価値のあるパートナーをファミリーとして招き入れることができ、非常に嬉しく思います。この工場が我が社初となるアトリエ兼生産施設となり、今後はクリエイティブにおいても事業においてもより柔軟に対応することができるでしょう」とブランドのクリスティーナ・ブラニク(Kristina Blahnik)CEO。
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