2016/12/20
「バンド オブ アウトサイダーズ」クリエイティブチーム一新で復活後の再リブランド
2016/12/20
「バンド オブ アウトサイダーズ」が、復活後数ヵ月にして早くも再リブランドを図る。昨年創始者のスコット・スターンバーグが去った後、今年の8月に再開した同ブランドだが、新生クリエティブチームとして最初に起用した3人を解雇した。

2004年にロサンゼルスで立ち上げられた「バンド オブ アウトサイダーズ」は、西海岸風のプレッピーなスタイルで瞬く間にカルト的人気を誇るブランドに成長した。当時は「バーニーズ(Barneys)」、「バーグドルフ・グッドマン(Bergdorf Goodman)」、「コレット(Colette)」、「ネッタポルテ(Net-a-Porter)」といった感度の高い百貨店やセレクトショップなど世界225店舗に卸し、ニューヨークと東京には旗艦店も開設していた。
しかし2015年、ベンチャーキャピタルのCLCCに買収されたことで転換期を迎える。今年の8月に、同社は創始者抜きのリブランドを決定した。
今回、再度のリローンチにあたっては、アントワープ王立アカデミーを出てサヴィル・ロウで経験を積んだアンジェロ・ヴァン・モル(Angelo Van Mol)がデザイナーに、各ブランドのキャスティングや「ヴェトモン(Vetements)」のショープロダクションなど幅広く活躍するダニエル・ヘットマン(Daniel Hettmann)がブランドディレクターに抜擢された。両人はCLCCのアントニー・バービーズ(Antony Verbaeys)マネージングディレクターと密に連携し、メンズに特化してブランドを作り上げていくという。
また、先日9月のニューヨーク ファッションウィーク中ではウィメンズ・メンズのコレクションを披露したが、これらを手掛けたマティアス・ウェーバー(Matthias Weber)、ニクラウス・ホーデル(Niklaus Hodel)、フローリアン・フェーダー(Florian Feder)の3人はブランドを去る。
3人のデザインした17年春夏コレクションは、オーバーサイズジャンパー、バスケットボールショーツ、スウェットとミックスしたスーツなど、ストリートにインスパイアされたものに仕上がったが、評価は分かれた。二度目のリブランドにあたっては、ブランドのDNAであるプレッピーをアレンジしたスタイルに立ち戻る方針だ。
新生チームの17年秋冬コレクションは、17年初めにパリおよびニューヨークのメンズファッションウィーク中、バイヤーとプレスのみを招いた非公開形式で発表される。
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