2019/03/12
「ポール カ」、マキシム・シモアンスがアーティスティックディレクターに決定
2019/03/12
「ポール カ(Paule Ka)」が、新アーティスティックディレクターにマキシム・シモアンス(Maxime Simoëns)を起用した。シモアンスは「アザロ(Azzaro)」退任を発表したばかりだが、3月12日付で就任する。

2017年にフランス人の実業家グザヴィエ・マリー(Xavier Marie)が「ポール カ」の株式80%を取得し、その後メゾン設立30周年を迎えるにあたって創業者のセルジュ・カシュファンジェ(Serge Cajfinger)を一時的に呼び戻している。
その後を継ぐ形になるシモアンスは、今年9月にパリで披露される2020年春夏コレクションでデビューを飾る予定だ。次回はプレゼンテーション形式での発表となるが、中期的にはランウェイへの復帰も考えているとブランドの広報担当者は話した。
マキシム・シモアンスはフランス・リール生まれの34歳。セルジュ・カシュファンジェと同じくフェミニンなクリエーションで知られている。
「『ポール カ』を取得して、まずは創業者のセルジュ・カシュファンジェに助力を求めた。30周年記念を迎えるにあたって、ブランドの軌道修正をしたかったんだ。そこからは1年間人材を探して、ようやく『ポール・カ 』再興を完遂できるようなデザイナーを見つけた。フランスの文化に根ざしたハイパーフェミニンでクラッシィなブランドというヴィジョンをマキシムとは共有できる」とCEOも務めるグザヴィエ・マリーはコメント。
マキシム・シモアンスは2016年にメンズブランド「M.X Paris」をローンチし、現在もパリ・マレ地区に店舗を構えている。クチュールメゾン「アザロ」からプレミアムハイエンドというセグメントに移動してきたことになるが、「このメゾンの特徴として面白いと思ったのは、様々に異なった側面を持つ現代女性のニーズに応えられそうなところだ。ワードローブにもその複雑なライフスタイルを反映したい。キャリアウーマンでありながら、同時にエレガントなものを探しているような女性のためにね。パリにあるアトリエも素晴らしい。長年クラフトマンシップとクリエイティビティを守り抜き、偉大なメゾンでありながら手の届くラグジュアリーを提供している」と語った。
現在「ポール カ」は世界中に90店舗を展開し、320店舗で販売されている。日本国内では、2017年に独占輸入契約を締結した株式会社アオイが販売を担う。
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