掲載日
2010/10/22
2010/10/22
2つの「ショールーム・展示会」成功を収める
掲載日
2010/10/22
2010/10/22
展示会ミーマイ(MeMy)にとっては二回目、ディーアンドエー(d&a)は初のパリでの開催となった。10月1日と4日に開催されたこの二つの「ショールーム・展示会」はそれぞれ違うやり方ではあるがどちらもその存在感を示した。大きな規模で経営するコンセプトショップやセレクトショップとのコンタクトを増やしたようだ。
![]() リッツホテルで行われたミーマイ |
パリからの出展者が多かったが、フランス人以外の外国人出展者は展示会に刺激を与えていた。出展者側によると展示会ミーマイには「期待していた通りのレベル」のバイヤーたちが多く訪れたという。ミーマイ、ディーアンドエー両方に約30ものハイブランド、またはスーパーハイブランドが出展した。
展示会オーガナイザーの視点からすると全てのブランドがそれぞれの世界を十分に表現できるよう、どのブランドを出展させるかという選考基準が確立したものになるよう気を使ったという。トラノイの前オーガナイザーで現ミーマイのオーガナイザー、マリエル・ガンボアは出展者数に関して「信頼のある少数のブランドを集めてそれらのPRに力を入れなければいけない」と話している。ディーアンドエーにも同じことが言える。同展示会の発起人バルバラ・クラメは「ブランド間で競争させてはいけない。ライフスタイルを表現しながらブランドを紹介できるようにしなければいけない。」と話した。ギャラリー、ニッキ・マルカルで開催されたディーアンドエーは靴ブランド・コクリコ(Coclico)、メガネと帽子のブランド・スリマ(Selima)、ドレスブランド・メリッサジョイマンニング(Melissa Joy Manning)を紹介した。
![]() ギャラリー、ニッキ・マルカルで開催された展示会、ディーアンドエー |
ディーアンドエーパリに出展しているほとんどのブランドはここ数年間、ロサンジェルスとニューヨークでも開催された同展示会に出展している。パリのホテル・ムーリスのスィートルームにてコレクションを発表した、アメリカの高級ジーンズブランドG1もそのうちのブランドのひとつで、「ディーアンドエーで出展されているブランドとして認知され、新規バイヤーを獲得したい」と話した。
2004年にパリの「小さくて良いアトリエ」にてデビューしたブランド、エリン・フェザーストーンの二人はニューヨークファッションショーに参加する前に、70もの販売箇所を持ち知名度も高いパリにてコレクションを発表することができたことを喜んでいた。3日間続いた展示会の最終日には売り上げに関しても皆満足した様子だった。フランス人バイヤーは思いのほか少なかったが、日本人とイタリア人バイヤーが目立った。ディーアンドエーの会長テア・グラントは「イタリア人バイヤーは非常に珍しいので驚きだ」と語った。フランスで創立されたもののフランス国外で成功したブランド、スリマはディーアンドエーに出展したことで「大きくなってヨーロッパに戻ってきた、という感じがする」と話している。
ディーアンドエーは全てメードインアメリカのブランドは出展しているが、ミーマイはイタリアのブランドが多くを占めているものの、他の国からも出展している。オーガナイズの面では展示会場のデコレーションにも力をいれ、一つ一つのブランドブースが個性を見せた。パリやイタリアのコンセプトショップや百貨店のバイヤーが多く訪れた。ジャン・マスカリとアレッサンドラ・リッチは「景気は回復している。アメリカでも」と話す。オージュールジュー(Au jour le Jour)、アルファンゴ( Arfangoラグジュアリーシューズブランド) 、ビニ・コモ(Bini Como水着ブランド)は以前からの顧客をキープしつつも新規顧客獲得に成功したという。
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