fashionsnap
2016/03/15
"45年間の企業秘密"とは 「Miyake Issey展: 三宅一生の仕事」が公開
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2016/03/15
世界的なデザイナー三宅一生氏の約45年間の仕事を紹介する展覧会「Miyake Issey展: 三宅一生の仕事」が、報道陣に公開された。15日に開かれた記者発表会と開会式には、三宅一生氏が登場。三宅氏は展覧会について「45年間、企業秘密にしてきた我々のものづくりを公開している」と話す三宅氏は、来場者に向けて「質問があれば近くにいるスタッフにどんどん尋ねてほしい。何でもお応えします」 とメッセージを送った。
展覧会は1970年に発表されたジャンプスーツ「タトゥ」にはじまり、2016年製作のインスタレー ション「Makig Things」まで、百数十点のウェアをはじめ映像作品やオブジェなどを展示。初期のデザインにおける試みを探る展示室aと、胴体部を覆う衣服「ボディ」 に注目した展示室bは、三宅一生氏と20年来の付き合いである吉岡徳仁氏が空間デザインを手掛け、本展のために製作したというオリジナルのボディを展示に 用いている。最も広い展示室cは佐藤卓氏が担当し、三宅氏の原動力となる「素材」や「Ikko Tanaka Issey Miyake」「A-Poc」といったいくつかのテーマを、意匠のあるユニークな展示方法によって具体化した。なかでもブランドの象徴なる「プリーツ」の 制作過程を初公開するために織機が運び込まれたのは、国立新美術館にとっても初の試みとなる。3つの展示室の後には、中村勇吾氏が手掛けたインスタレー ションやフィルム作品が閲覧できるスペースが設けられた。
展覧会のきっかけについて三宅氏は「21_21 Design Sightを開館をしてすぐに国立新美術館にご挨拶に来た。その時にこんなに大きな美術館でいつか展覧会をやってみたいな、とつぶやいたことが現実になっ た」と明かし、「我々はテクノロジーと時間を費やしてきたが、こうやって45年間を振り返ってみるとたくさん失敗した思い出や『またやってみたい』という 再発見があった。佐藤さんの魔法の力(ディレクション)により日本のクリエイティブな方々が集まり、定型の展覧会ではないが、年齢関係なく、楽しく面白いものを提供できる展覧会に仕上がったと思う」と話した。
■Miyake Issey展: 三宅一生の仕事
会期:2016年3月16日(水)〜6月13日(月)
休館日:毎週火曜日 ただし、5月3日(火・祝)は開館
会場:国立新美術館 企画展示室 2e 東京都港区六本木7– 22–2
開館時間:10:00〜18:00 金曜は 20:00まで ※入場は閉館の30分前まで
主催:国立新美術館
共催:公益財団法人 三宅一生デザイン文化財団、株式会社 三宅デザイン事務所、株式会社 イッセイ ミヤケ
観覧料:当日/1,300円(一般)800円(大学生)
前売/団体:1,100(一般)500 円(大学生)
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