2020/01/20
「J.M. ウエストン」がパリで「ヴィンテージ」プロジェクトをローンチ
2020/01/20
「J.M. ウエストン(J.M. Weston)」が、パリでアートパフォーマンスを開催し、「ウエストン ヴィンテージ(Weston Vintage)」プロジェクトのローンチを祝った。

フォブール・サントノレ通り店の周りを、タキシードやクリケットギア、サックスーツを着たモデルが歩き回りクリエイティブディレクターのオリヴィエ・サイヤール(Olivier Saillard)がMCマイクを握る。モデルの足元にはすべて、リペア済みのヴィンテージの「ウエストン」が合わせられた。同店では、新コンセプトのローンチを記念し、3週間限定のポップアップイベントが行われている。
それぞれの靴にはユニークなニックネームがつけられており、「ヴァージニア・ブロー(Virginia Bloh)」、「ラルフ・シモンズ(Ralph Simons)」、「ヘルムート・クライン(Helmut Klein)」、「カルバン・ラング(Calvin Lang)」、「ロジェ・ガッバーナ(Roger Gabbana)」、「バルタン・マレンシアガ(Bartin Malenciaga)」といった具合だ。
「現実的なやり方で循環型経済を実現した。良い具合に味の出てきた古い靴を修理してやり直すんだ。ちょっとしたユーモアのセンスを交えてね」とオリヴィエ・サイヤール。
きっかけは、インターネット上で1000足近い「ウエストン」のユーズド商品が販売されている事実を知ったことだという。そこで、ブランド自らが動き出した。
ティエリー・オリエ(Thierry Oriez)CEOは、「我々の顧客のほぼ全員が、一生に一度は『ウエストン』を修理に出している。より手を出しやすいエントリープライスで、若い世代にもブランドを知ってもらう良い機会になると思った」と話す。
顧客が持ち込んだ靴を査定し、修繕可能なものをアップサイクルして「ヴィンテージ」シリーズとして販売するというシステム上、売上高は回収する靴の数にも左右される。CEOによると、持ち込まれた靴900足のうち、実際にアップサイクルできるのはわずか300足程度だという。
しかし、現在のところその需要は目を見張るものがある。イベント前の24時間たらずで、すでに12足の「ヴィンテージ」シューズを売り上げた。今後は、パリの2店舗と東京の旗艦店に同コンセプトを導入していく意向だ。
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