アートディレクターでアーティストの増田セバスチャンが、2020年のオリンピックイヤーに向けた新たなアートプロジェクト「タイムアフタータイムカプセル（Time After Time Capsule）」を発表した。タイムアフタータイムカプセルは、2015年から5年をかけて完成するパブリックアート作品。テストイベントが12月6日にマイアミのアート地区・ウィンウッドで開催され、2015年からはニューヨークを皮切りに世界10都市でイベントが行われる。

　「"Kawaii"の集合体で世界は変えられるのか？」がテーマのタイムアフタータイムカプセルは、自分だけの小宇宙や個人的で特別な思い入れなど"Kawaii"ものを透明なタイムカプセルに収めるイベントを世界各都市の公衆の場で開催。制作されたタイムカプセルや中に収められたアイテム、集まる人々など全てが作品になるという。東京オリンピック開催年の2020年を1つのゴールと見据え、世界各都市で集めたカプセルを東京に集結させて再構成し、公衆の場で展示する予定。 タイムカプセルの形にもこだわり、テストイベントでは増田が作品のモチーフとしてもよく使用するクマの形のカプセルが登場する。

　増田セバスチャンは、原宿"Kawaii"文化の第一人者であり、アートディレクターや 「ロクパーセントドキドキ（6%Dokidoki）」のプロデューサーとしても活躍。今年2月にニューヨーク、7月からマイアミで個展「"Colorful Rebellion" -Seventh nightmare-」を開催するなど、海外でのアート活動にも注目が集まっている。