「J.Crew」の新CEOは元「ヴィクトリアズ・シークレット」トップ

by

Robin Driver

掲載日
2020/01/29

　「ジェイクルー（J.Crew）」を展開する米J. Crew Group, Incが、元「ヴィクトリアズ・シークレット（Victoria’s Secret）」トップのジャン・シンガー（Jan Singer）を新CEOに起用した。

　今年2月2日に着任予定のシンガー新CEOは、「J.Crew」および「J.Crew Factory」ブランドを統括する。

　Lブランズ（L Brands）傘下の「ヴィクトリアズ・シークレット」で2年間CEOを務めていた同氏は、2018年11月に退任している。在任中は、主要な商品カテゴリにイノベーションをもたらしてブランドの業績を向上させたほか、休止状態だった事業を再始動し、コラボレーションなども積極的に行っていた。
　
それ以前には、2014年～2016年までSpanxのCEOとして活躍。さらにナイキ（Nike）でもグローバルフットウェア事業のコーポレートVPを経て、グローバルアパレルのコーポレートVPを務めるなど、10年以上腕を振るった。

　「この一年で『J.Crew』ブランドの収益性を大幅に回復することに成功し、事業の最適化と長期的な成長に向けた基盤づくりを行ってきた」とJ. Crew Groupのチャド・リート（Chad Leat）会長。「ジャンはブランドへの情熱と将来に向けた確かなビジョンを持っており、現代の消費者をよく知っている。アイコニックなブランドと会社の戦略的なポジショニングを見直すのに非常に重要だ」。
 
　前任としてはマイケル・J・ニコルソン（Michael J. Nicholson）が臨時でCEO職についていたが、今回の人事に伴い、同氏は元々就いていたグループのプレジデント兼最高執行責任者に復帰する。
 
　一方でグループが展開する別ブランド「Madewell」に関しては、分社化と上々の計画が進んでいることもあり、現プレジデント兼CEOのリビー・ワドル（Libby WAddle）が同職を継続し、シンガーCEOとは独立して執行役員会にリポートする。