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掲載日
2019/11/25
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「カルティエ」CEOに聞くメゾンの今

掲載日
2019/11/25

 ラグジュアリーブランドの中でも一目置かれる存在の「カルティエ(Cartier)」。1847年にパリで創業し、世界中の王族や貴族を顧客に抱えている。その卓越した技術はもちろんだが、今日の客層の大半は、現代的なマーケティングに敏感なミレニアル世代だ。

Cyrille Vigneron, CEO & president of Cartier International - Photo: Cartier


 クールなクラシシズムとアーティスティックなユニークさが調和した「カルティエ」は、クリエイティブな才能と経営陣に恵まれてきた。1964年までは創業者一家が経営していたが、今はシリル・ヴィニュロンがCEOに収まっている。
 
 また、芸術に関する取り組みでも知られ1984年設立の「カルティエ財団(Fondation Cartier)」は、現在パリ14区に美術館を構える。

 独自の所蔵コレクションに加え、最近ではミラノのトリエンナーレと8年間のパートナーシップを結んだほか、来年6月にはダミアン・ハースト(Damian Hirst)の企画展を予定位している。

Cartier on Bond Street, London - Photo: Kalory Photo


 そんな「カルティエ」のCEOに、サステナビリティや店舗のリノベーションプロジェクト、そして財団や企画展など、メゾンの今について聞いた。
 
 「4年前、全体コンセプトが少し古くなってきているとの判断を下した。少し硬すぎると思ってね。女性は『カルティエ』のショップを男性的過ぎると感じていたし、男性は逆にフェミニンすぎると思っていた。だから、まずは地階にジュエリー売り場を設けた『ハロッズ(Harrods)』から始めたんだ。それに、ラグジュアリーもこの20年で進化した。今では世界中どこにいっても同じストアコンセプトばかりで、消費者は飽き飽きしている。もしロンドンのニューボンドストリート店がミラノのモンテ・ナポレオーネ店やパリのフォーブルサントノレ店、東京の銀座店と同じだったら、どこに旅をする意味がある?」とヴィニュロンCEO。

The interior of the Bond Street store - Photo: Kalory Photo


 「カルティエ」はスイスのラグジュアリーコングロマリット、リシュモン(Richemont)の傘下に収まっている。他にも、グループ「ヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)」、「モンブラン(Montblanc)」、「IWC」、「ピアジェ(Piaget)」、「アルフレッド ダンヒル(Alfred Dunhill)」、「クロエ(Chloé)」、「アズディン アライア(Azzedine Alaïa)」、「ユークス(Yoox)」、「ネッタポルテ(Net-a-Porter)」などを展開。ブランド別の業績は明かされていないが、「カルティエ」の年間売上高は70億ユーロ(約8402億1200万円)を超えると見られている。
 
 収益は主に直営店における小売事業からのもので、世界中に約300店の単独店舗を展開するほか、226店舗の専門店でも取り扱いがある。ジュエリーに関しては直営店でのみの販売を貫いているが、親会社を同じくする「ネッタポルテ」を通じてECも行う。
 
 CEOは、「『ネッタポルテ』は非常にパワフルなメディアで、顧客基盤も強い。目につく機会を増やしてメゾンへ呼び込むという意味でも、非常に上手く行っている。ECでもあらゆる価格帯が売れているし、高価格の商品が伸びつつある」と話し、オンラインで売れた最高額のアイテムは、14万ユーロ(約1680万円)のパンテール・フルパヴェダイヤモンドウォッチだったと明かした。イギリスの顧客が購入したという。

Cartier's Odyssée campaign, featuring Jeanne Toussaint - Image: Cartier


 新しくロンドンにオープンした旗艦店は、眩いダイヤモンドを散りばめたティアラや大富豪が妻に送ったエメラルドのブレスレットも所蔵しているが、しかし百貨店の「カルティエ」店舗へ出向けば、エントリー価格の「Love」ブレスレットが一番の売れ筋であることがわかるだろう。若い世代に訴求しようとの意図もあるのだろうか。
 
 「我々の新規顧客の多くは、その母親や祖母が『カルティエ』のファンだった人々です。ですから、自分たちがクラシックなものを提供しているという認識でいます。若い人に若者向けの商品を作るというのは、我々のやり方ではありません。しかしそんなことをしなくても、若い顧客はとても多いのです。数で言えば55%がミレニアル世代でしょうか。ただ、消費額で言えば46%にとどまっています。ハイジュエリーを買うのは、歳を重ねた顧客である傾向が強いですね」とヴィニュロンCEOは強調する。

Photo: Cartier


 リシュモンが成功させた事業の中に、ウォッチリセールサイト「Watchfinder&Co.」がある。「カルティエ」がこうした中古販売の市場に乗り出す予定は当初からあったのだろうか?
 
 「『Watchfinder』は中規模の事業で、急速に成長しています。そこで一番の問題となるのが、流通商品の供給でしょう。フランスの他にもイギリスや、今後はもっと他の国でも買う題していくと思います。そもそも、時計が好きで5つも持っている、という人もいますが、結局本当に身につけるのは2本程度、ということもある。だったら売るのも良いと思いませんか?」とCEO。


(2019年11月22日現在、1ユーロ=120円で換算)
 

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