2017/03/10
「クロエ」の新クリエイティブディレクターにナターシャ・ラムゼイ=リーヴァイが決定
2017/03/10
「クロエ(Chloé)」の新クリエイティブディレクターに、ナターシャ・ラムゼイ=リーヴァイ(Natacha Ramsay-Levi)が決定したと発表された。2017年4月3日付で就任し、今年9月にパリで発表する18年春夏コレクションでデビューする。
「クロエ」で6年間腕を振るったクレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)の後任ととなるナターシャ・ラムゼイ=リーヴァイ。「『クロエ』は女性が女性の服を作ろうと立ち上げられたメゾンで、その一員になれることを非常に誇らしく思っている。着る女性のパーソナリティーを高めるようなファッションを作り上げたい。一つの"ルック"を強制するのではなく、 キャラクター、生き方といったものを作ることができるファッションを」と述べる。
クロエのジョフロワ・ドラ・ブルドネ(Geoffroy de la Bourdonnaye)社長も、「ナターシャを『クロエ』に迎えられて大変嬉しく思う。2つラグジュアリーメゾンでの深い経験を積み、クリエイティブなエネルギーもある。ギャビー(創業者のギャビー・アギョン(Gaby Aghion))のビジョンのもと、メゾンをより発展させてくれるだろう。パリのクチュール的なクラフトマンシップと、"クロエガール"の若々しさが合わさったブランドだ」と評している。
ラムゼイ=リーヴァイは、「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」で二コラ・ゲスキエール(Nicolas Ghesquière)の右腕を務めていた人物だ。2013年に、「ルイ・ヴィトン」のウィメンズウェアクリエイティブディレクターに就任した。
ナターシャ・ラムゼイ=リーヴァイの「クロエ」就任は、数ヵ月前から公然の秘密として噂されてきた。彼女自身のインスタグラムアカウントでも、クロエ就任を喜び、関係者に感謝する旨を3月10日付で投稿している。
現在、様々な有名メゾンでデザイナー交代劇が相次いでいる。「ジバンシィ(Givenchy)」を1月に去ったリカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)をはじめ、「エマニュエル・ウンガロ(Emanuel Ungaro)」はファウスト・プリージ(Fausto Puglisi)との契約を終了し、マルコ・カルグロッシ(Marco Colagrossi)が後任に就いた。昨年に至っては、「サンローラン(Saint Laurent)」、「ディオール(Dior)」、「ブリオーニ(Brioni)」、「ランバン(Lanvin)」、「ロベルト・カヴァリ(Roberto Cavalli)」、「サルヴァトーレ・フェラガモ(Salvatore Ferragamo)」、「ベルルッティ(Berluti)」、「エルメネジルド・ゼニア( Ermenegildo Zegna)」、 「バリー(Bally)」と枚挙にいとまがない。
ラムゼイ=リーヴァイは、創業者ギャビー・アギョンを含め「クロエ」では7人目の女性デザイナーとなる。マルティーヌ・シットボン(Martine Sitbon)、ステラ・マッカートニー(Stella McCartney)、フィービー・ファイロ(Phoebe Philo)、ハンナ・マクギボン(Hannah MacGibbon)、そしてクレア・ワイト・ケラーに続く起用だ。「クロエ」はこれまでも、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)からマッカートニーまで、後のスターとなる若手を呼び寄せてきた。
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