2019/09/20
「デシグアル」原宿店がリニューアルオープン とんだ林蘭とのコラボも
2019/09/20
スペイン発の「デシグアル(Desigual)」は9月19日、原宿店をリニューアルオープンした。同店を皮切りに新しいブランドイメージを全国で順次拡大していく。
1984年に創業した「デシグアル」は、今年の6月に新ブランドイメージを発表。ロゴも反転デザインに刷新したが、公式サイトやタグやショッパーにはすでに導入されている。また、ビジュアルやデザインにとどまらず、店舗についても新しいコンセプトを採用しており、こちらは本国スペインのPortal de l’Angel店に先行して取り入れられた。エクスペリメンタルなスペースを設置することで、よりパーソナライズされた購入体験を提供するという。
「既存の価値観を打ち砕く、ほんものの反骨精神がブランドの持ち味だが、それを体現するスペースとなる。店舗はもちろん、『Desigual in Beta』プラットフォームを通じたアーティストやデザイナー、俳優とのコラボレーションでもクリエイティビティを加速させていく」とGuillem Gallegoチーフマーケティングオフィサー。
リニューアルした原宿店は、1階と2階が通常の売場となり、3階にはアートエキシビションスペース、4階には常設バーとアイテムをパーソナライズするワークショップエリアを備えている。
また、オープニングにあたってはアーティストのとんだ林蘭と協業。ファサードのデザインや店内のエキシビション「Ran’s Room」を手掛けたほか、原宿店限定のコラボレーションアイテムも発売する予定だ。
「デシグアル」は2011年に日本に上陸し、翌年原宿に旗艦店を開設した。現在国内では18店舗を展開しており、ブランドにとって世界で5番目、ヨーロッパ域外では最大規模の市場となっている。日本進出から2018年までの7年間で国内売上高は4倍に伸び、昨年度は2510万ユーロ(29億8700万円)を計上した。
今後の国内成長に向けては、オムニチャネル販売の拡大や、新規店舗開設・コミュニケーション強化によるブランド知名度の向上、そして百貨店・フランチャイズ店との新規契約といった指針を挙げている。
日本を戦略的に重要な市場として位置付けているというJordi Balsellsアジア太平洋・米州・CEEMEA担当ヴァイスプレジデントは、「さらに多くの顧客に訴求できる可能性があると考えている。新ブランドイメージを始動したことが良い機会になるのでは」と語った。
今後2年の間で、日本では銀座と名古屋へ新規店舗を開設予定だという。
(2019年9月20日現在、1ユーロ=119円で換算)
不許複製・禁無断転載
© 2024 FashionNetwork.com