2019/10/31
「マルジェラ」のリカルド・ベリーニCEO退任、「クロエ」へ
2019/10/31
「メゾン・マルジェラ(Maison Margiela)」のリカルド・ベリーニ(Riccardo Bellini)CEOが退任する。親会社OTBに12年間在籍した同氏だが、12月1日付けでリシュモン(Richemont)の「クロエ(Chloé)」トップに就任する予定だ。「クロエ」のジョフロワ・ド・ラ・ブルドネー(Geoffroy de la Bourdonnaye)現CEOの後継となる。
「クロエ」は、ド・ラ・ブルドネーCEOの退任について、11月末に退社を決めたとだけ説明しており、「在任中のメゾンへの貢献と『クロエ』のリブランドに大きな役目を果たした」ことへ感謝の意を表明している。
ド・ラ・ブルドネー氏は、3年にわたりロンドンの「リバティー(Liberty)」リローンチに立ち会い、その後はペプシコ(Pepsico)、ウォルト・ディズニー(Walt Disney)を経て、2003年に「クリスチャン・ラクロワ(Chrstian Lacroix)」のトップとしてファッションの世界に足を踏み入れた。
一方の「メゾン・マルジェラ」側もリカルド・ベリーニCEOに対し、「その仕事ぶりとグループへの貢献に感謝」するとしている。こちらの後任は明かされておらず、「然るべき時期に発表する」という。
ベリーニCEOはミラノのボッコーニ大学を卒業後、プロクター・アンド・ギャンブル(Procter & Gamble)でキャリアをスタートさせたが、12年の在籍期間のうち最後の2年間はプレステージビューティー部門のマーケティングマネージャーを務めていた。2007年にレンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)率いるOTBグループに入社し、「ディーゼル(Diesel)」で10年間マネージメントやマーケティングに関わった。そして2015年に「ディーゼル」および「ディーゼル ブラックゴールド(Diesel Black Gold)」のエグゼクティブヴァイスプレジデント兼マーケティングディレクターに就任。その2年後に「メゾン・マルジェラ」のトップに収まった。
今回の「クロエ」への就任は、ブランドにとって新たなステップとなるだろう。ちなみに、親会社のリシュモンは、アルベール・エルバス(Alber Elbaz)との合弁会社設立を発表したばかりだ。「マルジェラ」も、先日ジョン・ガリアーノとの更新契約を決めている。
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