3月19日は都内で8ブランドがショーを開催し、2014-15年秋冬コレクションを発表。それぞれのデザイナーは、アートや音楽、物語など異なる視点やカルチャーからファッションを探究している。

　「Dressedundressed（ドレスドアンドレスド）」は、日本独特のミニマムな美をコレクションに反映。砂を思わせるグレーを基調に、ランウェイの背景に石庭のような映像を投影して静かな和の趣を感じさせた。「roomsLINK」に出店している台湾のブランドが開催したジ「Creative Taiwan」では、靴やアクセサリーまで全て台湾のブランドでジョイントショーを構成した。「Somarta（ソマルタ）」のデザイナー廣川玉枝は、科学者中谷宇吉郎の森羅万象帖からインスピレーションを得て、雪の結晶を織りや編みで表現。ステージにはスキンシリーズのアーカイブ60体のマネキンをミュージアムのように並べて歴史と進化を描写し、ファッションをアートに昇華させることに試みた。

　「beautiful people（ビューティフルピープル）」は、ビートルズが1969年にロンドンで行ったルーフトップコンサートから着想したブリティッシュテーラードを提案。熊切秀典が率いるデザインチームが自らテーマの「Across The Universe」をライブ演奏し、様々な意味で「飛び越えること」を意識したという。「Factotum（ファクトタム）」はアンデルセンの「絵のない絵本」のイメージから、ルームウェアと旅のための服を掛けあわせた。