3月17日、2014-15年秋冬シーズンの新作を発表する東京のファッションウィークが開幕。1日目は、タイ発のブランド「Sretsis（スレトシス）」を皮切りに、「mintdesigns（ミントデザインズ）」や「Mr.Gentleman（ミスター・ジェントルマン）」など、それぞれのブランドがアイデンティティを強く打ち出した。

　「渋谷ヒカリエ」のヒカリエホールをメイン会場に開幕した「Mercedes-Benz Fashion Week Tokyo 2014-15 A/W（メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク 東京 2014-15 A/W）」は、22日までの期間中、都内各所でファッションショーや各種イベントが開催される。開幕ショーを飾った「Sretsis（スレトシス）」は東京で初のショー。ランウェイに"ジェントルウーマン"の倶楽部を演出し、フェミニンでウィットに富んだスタイルを並べた。「Cune（キューン）」は、スモークが炊かれた空間で殺虫剤「バルサン」をテーマにメンズウェアを発表。軍用の付属を使ったアウトドア腹巻きなど、上質だが無意味なデザインに特化している。

　日本の美意識を服作りで表現している「matohu（まとふ）」は、意図せず集まった美しさ「ふきよせ」をテキスタイルに描写。アナーキーマークをシンボルに、スピード感のあるショーを展開した「mintdesigns」は、レザーやスタッズなどこれまで使ってこなかった素材を取り入れながら、初めてファッションに触れた時の感覚や楽しさをストレートに表現したという。現代のジェントルマン像を提案しているメンズブランド「Mr.Gentleman」は、アメリカンテイストのスタンダードウェアにミリタリーやストリートの要素を混ぜ、オールインワンやアウターとインナーの逆転など遊び心を取り入れた。