駅前立地の大規模なアウトレットモールへと進化する「三井アウトレットパーク 幕張」の施設内が、7月14日のグレードアップオープンに先がけて公開された。新設の第3期棟は、三井不動産グループが手がける屋外型アウトレット施設では初の3階建てで、「マツモトキヨシ」などの国内アウトレット初進出店舗のほか、要望が多かったカフェ・レストランなどの28店舗が出店する。

　今回の拡張リニューアルで「三井アウトレットパーク 幕張」は合計約22,700平方メートルに増床し、既存棟も含め、137店舗中の約7割を新規またはリニューアル店舗で構成。各棟に「FLOWER」「PARK」「SEA」のデザインコンセプトを設け、モニュメントの撤去など施設全体を一新することで、解放的かつ回遊性の高い空間に仕上げた。新規出店は国内アウトレット初進出11店舗を含めた57店舗で、駅前立地ならではのファッション感度が高いショップを多く導入。第3期棟の3階にはルーフテラスを設け、休憩スペースを拡充させている。

　同施設の直近3カ年の売上は、「三井アウトレットパーク 木更津」が開業した2012年度の約190億円から連続で減少しており、イオングループの"お膝元"で大規模モールがオープンした2013年度は約183億円、改装のために一部店舗の営業を停止していた2014年度は約175億円で推移。今回の拡張リニューアル後は、年間240億円の売上と同380万人の来客を見込む。