2016/06/28
17年春夏コレクション、メンズトレンド分析
2016/06/28
ロンドン、ミラノ、パリのメンズファッションウィークで見られた17年春夏シーズンのトレンドを、10のテーマに分けて紹介する。マキシ化するボリュームや、ナイロンのような軽量素材、コンビネゾンやロングチュニックといったキーアイテムが登場。
1)マキシ丈

秋冬シーズンからのビッグシルエットトレンドは引き続き健在で、ゆったりしたコンフォートなシルエットのTシャツやパンツに、春夏は更に長さが加わる形で進化。シャツは腰を覆い、パンツの裾は足を隠し、コートは床に尾を引く、マキシ丈が目を引いた。
2)超軽量ナイロン

コットン、リネン、シルク、サマーウールなど、薄い素材を用いたワードローブが主流に。中でも、ナイロンなど高機能な繊維を用いた、パラシュートのような軽い素材がランウェイを席巻した。ウィンドブレーカー、レインパーカ、バイクやスキー用に見られるような防水バギーなどが、来夏のマストアイテムになりそうだ。
3)レトロジョガーパンツ

ここ数シーズンのジョガーパンツ熱も継続中だ。オーバーサイズのジャージや、よりコンフォートなキルティング素材まで、リラックスした今のメンズワードローブにぴったりのアイテムが多数揃った。ステファン・アシュプールのように、何とウェディングにまで対応!
4)ゴールドイエロー

ブラック、ネイビー、カーキ、ボルドーといったクラシックなメンズのカラーパレットに加えて、ピンク、ミントブルー、ミモザイエロー、ライラック、ペールオレンジ、スカイブルーのようなパステルカラーもイン。また、オレンジや光沢のあるゴールデンイエローといったビビッドなアクセントカラーも、多くのショーで見られた。
5)コンビネゾン

来夏を代表するアイテムとなるのが、コンビネゾンだ。「ルメール(Lemaire)」はモノクロナイロンのジップアップで、「MSGM」はカラフルなフラワープリントを使い、「ポール・スミス(Paul Smith)」ではカーキとネイビーにレインボーの襟をあしらったものやマドラスチェックのモデルが登場したほか、「ウォルター・ヴァン・ベイレンドンク(Walter Van Beirendonck)」は、フリンジやスパンコールといった装飾もあしらった。
6)首元のコード使い

14-15年秋冬で「プラダ(Prada)」が提案していたような、細いスカーフをリボンやネクタイのように首元にあしらうルックがメンズに新しいエレガンスをもたらした。「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」のパンクスタイルにも、ドッグカラー風のスタッズアクセサリーが。
7)ダミエ柄

モッズ、スカ、パンクといったカルチャーの影響を受け、白黒フラッグチェックが「ジバンシィ(Givenchy)」、「ディオール(Dior)」から「ディースクエアード(Dsquared2)」のショーにも復活。他にも、マドラスチェックは「モンクレール ガムブルー(Moncler gamme Bleu)」を始めとした複数のコレクションで見られた。
8)チュニック

昨夏もメンズのワードローブに登場したロングチュニックの勢いも、まだまだ衰えない。モロッコのカフタンやジャラバを彷彿とするものや、シルクのナイトシャツ風のスタイルも。「ルメール」はデニムを使い、「J.W.アンダーソン(J.W.Anderson)」はよりアーティーなモデルに仕上げた。
9)ダブルベルト

「サルヴァトーレ・フェラガモ(Salvatore Ferragamo)」や「ファセッタズム(Facetasm)」で見られたような、ベルトのダブル使いもトレンドの兆し。
10)ソックスとバックパックが手放せないアイテムに

ショーツに、足元はサンダルとソックスを合わせた少年風のスタイルが来夏の定番になりそうだ。
また、バックパックも外せないアイテムに。キャンパー、エクスプローラー風のスタイルに合わせ、「プラダ」のように水筒や寝袋、更にはピンヒールパンプスまで、何でも持ち歩いてしまうルックも。
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