fashionsnap
2019/11/20
2019年ブレイクしたブランドは「ボッテガ・ヴェネタ」 検索エンジンLystが発表
fashionsnap
2019/11/20
LVMHグループが出資するファッション商品の検索エンジン「リスト(Lyst)」が、1億400万人のユーザーによる検索データを基にした2019年のファッショントレンドと2020年のトレンド予測を発表した。2019年度第3四半期(7月〜9月)における「The Lyst Index」の注目のブランドリストで初のトップ20入りを果たした「ボッテガ・ヴェネタ(Bottega Veneta)」などが今年ブレイクした。

ボッテガ・ヴェネタでは昨年7月に「セリーヌ(Celine)」出身のダニエル・リー(Daniel Lee)がクリエイティブディレクターに就任して以来、メゾンが培ってきたクラフトマンシップにモダニティを融合させたスタイルが注目を集め、英国で最も権威のある「The Fashion Awards 2019」では最多となる計4部門でノミネートされた。
リストの発表によると、ボッテガ・ヴェネタのアクセサリーの需要が53%上昇し、「世界中が欲しがった商品」にリストアップされた「ザ・ポーチ」バッグは9月のページビューで297%、スクエアソールの「ストレッチサンダル」は7月の検索数で471%それぞれ増えたという。9月23日から10月1日まで開催されたパリファッションウィークでも、ボッテガ・ヴェネタのアイテムを身に着けた業界関係者が多数来場していた。
ボッテガ・ヴェネタのほか、ブレイクブランドには「パイアー モス(Pyer Moss)」「ジャックムス(Jacquemus)」「パコ・ラバンヌ(Paco Rabanne)」「モリー ゴダード(Molly Goddard)」「リチャード クイン(Richard Quinn)」「サックスポッツ(Saks Potts)」「テルファー(Telfar)」が名を連ねた。また、ストリートウェアやスニーカーがトレンドを牽引したことから「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー™(Off-White c/o Virgil Abloh™)」が今年最も検索されたブランドとなった。2019年を象徴するワードには、「ジェンダーレス」などの包括性を表すワードや「サステナビリティ」「90年代のトレンド再現」「シェイプウェア」などがリストアップされた。
2020年は東京オリンピックの開催を控えていることから日本のファッションスタイルやブランドに注目が集まるとし、具体的には原宿のストリートスタイルや「サカイ(sacai)」「アンダーカバー(Undercover)」「ビズビム(Visvim)」「ネイバーフッド(Neighborhood)」などのブランドがトレンドを刺激する可能性があるとしている。このほかのトレンド候補として、スペースX(SpaceX)によるプロジェクトで宇宙への関心が高まっていることを背景に、ホログラフィックファブリックや宇宙服風の上着などにフォーカスした「宇宙ファッション」、「ビッグバッグ」、「政治家のファッション」などを上げている。また、直近6ヶ月間の検索キーワード数の伸び率から、期待の5ブランドとして「Rotate Birger Christensen」「GCDS」「1017 アリックス 9SM(1017 ALYX 9SM)」「マリーン セル(Marine Serre)」「Cecilie Bahnsen」が選ばれた。
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