2019/04/29
2019年「イエール」優勝は墺出身Christoph Rumpf 日本の「Re:quaL≡」3人組は審査員特別賞に
2019/04/29
南仏で開催されていた第34回「イエール国際モード&写真フェスティバル(Festival international de mode et de photographie de Hyères)」では、オーストリア出身のChristophe Rumpfが頭一つ抜きんでたメンズコレクションを披露してファッション部門のグランプリを勝ち取った。
Christophe Rumpfはグラーツ生まれの25歳。ウィーン応用芸術大学を卒業した彼は、ノーブルな素材を用いた彫刻的なシルエットが持ち味だ。今回のコレクションでは、ほとんどのアイテムをリサイクルした生地から作り上げたという。
古いペルシャ絨毯や花柄のタペストリー、ブロケードを用い、ライフジャケットのようなボリュームのあるジレや、肩を強調したブレザー、巨大ラペルのジャケット、オーバーサイズのコートどを披露した。
「ある物語を軸にして、クラシックな洋服を再解釈しました。ジャングルで育った王子が、やがて王族のルーツを少しずつ取り戻していくという話です。クリエーションのどんな段階も楽しんでいますが、特に好きなのは"語る"ところですね」とChristophe Rumpf。
また、「Re:quaL≡(リコール)」の日本人3人組、土居哲也、戸田麻奈美、穴澤洋太はファッション部門の審査員特別賞を受賞している。「アルマーニ(Armani)」風のスーツや「ラルフ・ローレン(Ralph Laurent)」風のプレッピースタイルなど、クラシックなスタイルをアイロニカルに昇華したクリエーションで注目された。ディテールの積み重ねはやや過剰になることもあったが面白く、洋服をカラフルでユーモラスに脱構築してみせた。
アクセサリー部門のグランプリはスペイン出身のNoelia Moralesが受賞。自身も乳がんを患い乳房を切除したことから、失った部分をカバーする「パッチ」を考案した。「ユーモラスに体をカバーして、魅力的であり続けるため」のものだという。
審査員特別賞はFrançais Dorian Cayol とQuentin Barralonのフランス人デュオに決まった。フランスで伝統的に靴の生産が盛んなロマン・シュル・イゼールにレザーグッズの工房を開設した2人は、伝統工芸をモダンなクリエーションで蘇らせて評価された。今回は量産品の靴の形をレザーと天然素材で仕立てた作品を披露している。パブリック賞にはベルギー人のSarah Levyが輝いた。
アクセサリー部門のグランプリはスペイン出身のNoelia Moralesが受賞。乳がんを患い乳房を切除したことから、失った部分をカバーする「パッチ」を考案した。「ユーモラスに体をカバーして、魅力的であり続けるため」のものだという。
審査員特別賞はFrançais Dorian Cayol とQuentin Barralonのフランス人デュオに決まった。フランスで伝統的に靴の生産が盛んなロマン・シュル・イゼールにレザーグッズの工房を開設した2人は、伝統工芸をモダンなクリエーションで蘇らせて評価された。今回は量産品の靴の形をレザーと天然素材で仕立てた作品を披露している。パブリック賞にはベルギー人のSarah Levyが輝いた。
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