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2020年秋冬メンズ トレンド総括 

掲載日
2020/01/21
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 ロンドン、フィレンツェ、ミラノ、パリと、2020-21年秋冬のメンズコレクションが出揃った。今シーズンは、エコロジーやジェンダーといった社会問題に対する意識を反映した複合的なワードローブが目立つ。剛柔、過去と現在、マスキュリンとフェミニンといった異なる側面を併せ持つ男性像が浮かび上がった。スーツももちろん健在だが、今季はよりコンテンポラリーなフォルムでハイブリッドなものにアップデートされている。


1)フェミニン/マスキュリン

Random Identities - AW 2020/21 - Florence - Pitti Immagine Giovanni Giannoni


 ジェンダーの多様性が広がる中、メンズの世界にもフェミニンな要素を追求する流れが出てきている。ステファノ・ピラーティ(Stefano Pilati)の「ランダム アイデンティティーズ(Random Identities)」や、「ルドヴィク ド サン セルナン(Ludovic de Saint Sernin)」、「ベサニー・ウィリアムズ(Bethany Williams)」では、ブラをアクセサリーのように服の上から纏うスタイリングが印象的だった。また、ネックレスなどのジュエリーや、「タカヒロミヤシタザソロイスト(TakahiromiyashitaTheSoloist.)」のヘッドアクセサリーもメンズのワードローブにフェミニンなタッチをプラスしている。
 

2)ブーツ、サイハイブーツ

Martine Rose - AW 2020/21 - Londres - © PixelFormula


 サイハイブーツもメンズの世界に急浮上してきたアイテムだ。「ヴェトモン(Vetement)」、「テルファー(Telfar)」、「マーティン・ローズ(Martine Rose)」はオーバーサイズの長靴風、「ランダム アイデンティティーズ」はフィットしたモデルを提案したほか、「パロモ スペイン(Palomo Spain)」ではウエスタンブーツ、「ホワイトマウンテニアリング(White Mountaineering)」では「ムーンブーツ(Moon Boot)」が登場した。サイハイブーツにはパンツをインする着こなしが主流だ。


3)素足

N°21 - AW 2020/21 - Milan - © PixelFormula


 地球温暖化の影響か、商業的なプラグマティズムなのか、とにかく次の秋冬には素肌を覗かせるルックが目についた。下着とショーツの間のようなボトムにジャケットやコートを合わせたり、素足に靴を履くスタイルや、あるいはブーツから靴下を覗かせる着こなしも。


4)レザー

Salvatore Ferragamo - AW 2020/21 - Milan - © PixelFormula


 来シーズンは、レザーがメンズのワードローブにマストな素材になりそうだ。ジャケットやブルゾンにパンツまでレザーで統一したトータルルックはもちろん、ロングコートやジャンプスーツなど、あらゆる形で登場。ライダースも人気のアイテムで、他にもニープロテクターや肘あて、エポレットなど、モーターウェアの要素もあちこちで見られた。
 

5)ハイブリッド&パッチワーク

Marni - automne-hiver 2020/21 - Milan - PixelFormula


 異なるスタイルや素材をミックスしたスタイルはここ数シーズン継続しているトレンドだが、来シーズンはさらにハイブリッド熱が加速する。クラシックなジャケットやトラウザーズも左右で色を切り替えたバイカラーで仕立てたり、あるいはハイテク素材のトップにウールのボトムをスタイリングしたルックも。「ジュンヤワタナベ(Junya Watanabe)」では、ナイロンダウンのパネルをあしらったハイブリッドなテーラードアイテムを披露した。また、「マルニ(Marni)」のランウェイでは二つの対照的なスタイルが交じり合った。
 

6)レイヤード
 


White Mountaineering - AW 2020/21 - Paris - © PixelFormula


 レングスの異なるアイテムを重ねるスタイリングが目立った来シーズン。ジャケットも二重、あるいは「コムデギャルソン(Comme des Garçons)」のように三重にレイヤードして着こなす。短い裾からは下に着たコートやセーター、チュニック、シャツなどが覗く仕掛けだ。
 
 
7)サロペット

Dolce & Gabbana - AW 2020/21 - Milan - © PixelFormula


 ワークウェア人気もまだまだ衰えず、エプロンのほか、特にサロペットが多く登場した。「ドルチェ&ガッバーナ(Dolce & Gabbana)」や「サルヴァトーレ・フェラガモ(Salvatore Ferragamo)」はレザーで仕立てたほか、「グッチ(Gucci)」はデニム、「カサブランカ(Casablanca)」はコンフォートなボリューム感のモデルを提案した。
 
 
8)レギンス

Acne Studios - AW 2020/21 - Paris - © PixelFormula


 レギンスもメンズのワードローブの新たな定番アイテムに浮上した。コンフォートでありながらセクシーなスタイルで、スポーティなものからぴったりと体にフィットしたものまで様々だ。昔の紳士下着や中世のタイツを思わせるようなアイテムも見られた。「リック オウエンス(Rich Owens)」では、片脚だけを覆い、もう片方にはサイハイソックスを合わせるというルックが登場。
 
 
9)フリルシャツ

AMI - AW 2020/21 - Paris - © PixelFormula


 フロントにフリルをあしらったシャツも小さなトレンドに。「ドリス ヴァン ノッテン(Dries Van Noten)」や「マーティン・ローズ」のカラフルなシャツや、「プラダ(Prada)」のストイックなモデル、あるいは「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」のアシンメトリック肩まであしらったもの、「AMI」のオーバーサイズフリルなど、形も様々だ。
 
 
10)グラム

Dries Van Noten - AW 2020/21 - Paris - © PixelFormula


  「ディオール(Dior)」や「ドリス ヴァン ノッテン」のロンググローブから、「ルドヴィク ド サン セルナン」のラテックスグローブやシャイニーなコードベルト、「AMI」のラメハイネックまで、煌めくグラムなスタイルがメンズのワードローブにも進出。

 

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