CAC40、LVMHが石油大手トタル抜き時価総額トップへ

 5月3日、ユーロネクスト・パリ(旧パリ証券取引所)における株価指数CAC40の構成銘柄の順位に変化が起きた。ラグジュアリーコングロマリットLVMHグループが、石油大手のトタル(Total)を抜いて株式時価総額で首位となっている。

AFP

 現地時間3日午後4時45分(グリニッジ標準時午後2時45分)頃、LVMH株は0.96%上昇して230.25ユーロを記録し、時価総額は1167億ユーロ(約14兆4300億円)に。対するトタル株は0.39%下落し46.66ユーロ、時価総額は1158億ユーロ(約14兆3200億円)となった。
 
 「80年代末以来初めてのことだ。従来、時価総額の首位は重工業が占めている」とサクソバンクのアナリスト、アンドレア・トゥエニ(Andrea Tuéni)氏はAFP通信に説明する。「CAC40にとっては小さな事件で、ここ数年石油産業にとって厳しい状況が続いていることが、トタル社の業績に直接影響する形となった」とも付け足す同氏。
 
 しかし、CAC40指標にとっては意味のある変化であり、ラグジュアリー産業の健全さを示すものでもある。今年初めから、LVMHの株は27%近く上昇しており、同業のフランス企業ケリング(Kering)グループの株33%と40銘柄内で最も大きな伸びを見せた。逆に、トタル社の株は同期間で4%ほど下落している。
 
 
記録的な業績
 
 アンドレア・トゥエニ氏は、必然的な結果だと見ている。「最近1バレル50ドル台に上昇したとはいえ、今年初めから原油市場は芳しくない」。「特にここ2年低迷が続いていることから、トタルのような企業への影響も出てくる」と指摘する。
 
 「一方で、LVMHは市場の追い風を受けて好調な業績を記録したうえ、株価もトタル社に比べ良い方向へ推移し、より安定している」。
 
 LVMHグループの第1四半期の決算では、売上高が15%増で100億ユーロ(約1兆2400億円)を超える結果となった。また、4月25日には、グループがクリスチャン・ディオール・クチュール(Christian Dior Couture)を取得し、オーナーのベルナール・アルノー(Bernard Arnault)家がクリスチャン・ディオール社(Christian Dior SA)を完全子会社化することで、「ディオール」にまつわる組織構造の単純化を図る方針も発表している。
 
 前年2016年には、欧州、米国、中国で堅調な伸びを見せ、売上高5%増の376億ユーロ(約4兆6500億円)を記録したLVMHグループだが、17年通期業績に関しては慎重な姿勢を崩していない。
 
 
(2017年5月4日現在、1ユーロ=124円で換算)
 

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