「Diesel（ディーゼル）」が、アーティスティック・ディレクターNicola Formichetti （ニコラ・フォルミケッティ）のファーストコレクションをイタリア・ベニスで発表した。ランウェイには、モデルの水原希子がモデルとして登場。ニコラ・フォルミケッティはショーについて、「歴代のアイコニックなピース、スピリットやテーマを振り返り、ディーゼルの本質とは何か、そして今後どこに向かっていくかをこのイベントで見せたかった」と解説している。

　アーティスティック・ディレクターに就任して1周年を迎えたニコラ・フォルミケッティは、自分の原点でもあるスタイリストの時代に遡り、「日本、ロンドン、イタリアとグローバルな視点でファッションを見てきたけど、どの国でもストリートがキーだった。誰もが野心的で可能性に満ちあふれていた90年代にはじめてディーゼルを発見した。その出会いはとても楽しく、ファッション以上のものを得た喜び、あの感覚を取り戻したかった」とコレクションの制作に向けた思いを語っている。「Diesel」のルーツを表現したコレクションにふさわしい場所として、イタリア・ベニスでの開催を決定。「ロックなレザー」や「デニム」、「ミリタリー」というディーゼルを象徴するタイムレスな3つのアイコンで構成されたショーでは、メンズ・ウィメンズを含め、全85ルックが披露された。

　「コラボレーションとクリエイティビティはディーゼルにとって重要で、僕が一番好きな要素でもある。レンツォがいつも言っているように、ディーゼルで最も大切なのはファッションではなく、クリエイティビティなんだ」というたニコラ・フォルミケッティは、ショーの合間にフォトグラファーNick Knight（ニック・ナイト）によるフィルムの上映や、Brooke Candy（ブルック・キャンディ）による新曲ライブパフォーマンスを披露。「Diesel（ディーゼル）」の創始者兼社長のRenzo Rosso（レンツォ・ロッソ）は、「型にはまらないマインドでたくさんの成功を成し遂げてきたDiesel。35年の歴史の中でも今日は特別な日だ。私のこれまでの経験と二コラによって築かれる今後のビジョンが結びつく機会にわくわくしている」と今後に期待を寄せた。