2018/11/06
ECサイト「ユークス」、AI技術をデザインに活用したPB「8 by Yoox」をローンチ
2018/11/06
イタリア発のEC「ユークス(Yoox)」が、オリジナルブランド「8 by Yoox」をローンチした。2018-19年秋冬コレクションからの展開で、トレンドを取り入れたベーシックなワードローブを揃える。「ユークス」はユークスネッタポルテ(Yoox Net-A-Porter)(以下、YNAP)グループが運営しているが、同社はスイスのラグジュアリーコングロマリット、リシュモン(Richemont)の傘下に収まっている。

トレンチ、ライダース、ドレス、ジャンプスーツ、ミニスカート、ジーンズ、スウェットなどアパレルのほか、バッグ、シューズ、アクセサリーも展開。価格帯は、アウターが2万~4万円台、ニットが1万円台、シューズが1万~3万円台、帽子や手袋が5000~7000円程度、バッグが1万~2万円台となっている。
また、デザインにはAI技術を用いており、主要マーケットにおけるSNSやオンラインマガジンの内容を分析し、インフルエンサーのスタイルを重点的に調査したという。
データの分析結果は、ファッション・ライフスタイルの新興トレンドや、ブランドの公式ECにおける商品の売上、カスタマーレビュー、業界のバイイングトレンドや、さらには検索ワード、画像といったものに関連付けられる。
そうして出来上がったトレンドボードから自社のデザインチームがコレクション開発を始める。トレンドデータは、シルエットから色、袖の長さや襟ぐり、素材、質感、ヒールの高さ、さらには価格にまで及ぶ。

ブランド名にある「8」という数字は、”永遠”のシンボルでもあると同時に「YOOX」の「OO」を連想させるという理由で選んだもの。
「我々は常に人間と機械の境界に挑んできました。1999年の創業当時から、それが企業のDNAでもあります。そして今日、最先端のAIを我々のクリエイティブチームの才能と組み合わせることに成功したのです。普通テクノロジーというのは顧客の目には見えないものですが、『8 by Yoox』はそれを触れられる魅力的な形へと昇華しました」とYNAPのフェデリコ・マルケッティ(Federico Marchetti)CEO。
YNAPグループの2017年度売上高は、前年比16.9%増の21億ユーロ(約2718億5800万円)を記録している。
(2018年11月6日現在、1ユーロ=129円で換算)
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