2017/05/23
G-IIIアパレル、PVHと「DKNY」メンズの北米ライセンス契約を締結
2017/05/23
アメリカのG-IIIアパレル(G-III Apparel)が、傘下の「DKNY」のメンズウェアに関して、北米での生産販売に関するライセンス契約をPVHグループと締結した。また、上記ライセンスのもとで、新たなメンズライン「DKNY スポーツ(DKNY Sport)」もローンチする。

2016年夏に「ダナ・キャラン(Donna Karan)」を取得したG-IIIは、同社の再建に取り組んでいる。今回のライセンスにより、「DKNY」のメンズスポーツウェア、シャツ、ネクタイ、ジーンズといったアイテムがPVHによりアメリカおよびカナダで生産・販売されることになる。最初のコレクションは18年春夏から店頭に並ぶ予定だ。
「今回の提携は『DKNY』の成長にとっても重要なきっかけであり、ブランドを強化するための『ゴーフォワード(Go Forward)』戦略を示す好例となっている」とG-IIIのモリス・ゴールドファーブ(Morris Goldfarb)CEO。
「『DKNY』はアメリカを代表するブランドであり、アメリカとカナダにおけるメンズ事業を手掛けることができて光栄に思う。我が社の既存のメンズ事業を補完することにもなる」とヘリテージブランズ(Heritage Brands)CEOおよびPVH北米ホールセール責任者のケン・デューン(Ken Duan)もコメントしている。
「ダナ・キャラン」事業の買収は、G-IIIの業績にも影響を与えた。同社の17年1月期通期決算は、増収率が1.8%にとどまり、売上高は予想を下回る23億9000万ドル(約2656億4400万円)だった。純利益も前年の1億1430万ドル(約127億400万円)から5100万ドル(約56億6900万円)と大きく落ち込んでいる。
G-IIIもPVH傘下の「トミー・ヒルフィガー(Tommy Hilfiger)」や「カルバン・クライン(Calvin Klein)」といったブランドの一部商品の生産を手掛けており、2社の繋がりが強化される形となった。
(2017年5月23日現在、1米ドル=111円で換算)
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