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fashionsnap
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掲載日
2012/08/01
2012/08/01
Ganryuがランウェイショー開催「より自由に」の思い込めて
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2012/08/01
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コム デ ギャルソン社が展開する「Ganryu(ガンリュウ)」が、ファッションショーを東京・青山で開催した。音楽や演出を含めたランウェイショー形式でコレクションを披露するのは初。「Meaning and Meaningless(意味と無意味)」をテーマに、2013年春夏コレクションの全31ルックを発表したデザイナー丸龍文人(がんりゅう ふみと)に話を聞いた。

「Ganryu」は、代表兼デザイナーの川久保玲が率いるコム デ ギャルソン社が2008年にスタート。デザイナーは、「Junya Watanabe Comme des Garçons」のパタンナーなどを経験した丸龍文人が務めている。同社展開ブランドのなかで、渡辺淳弥による「Junya Watanabe Comme des Garçons」(1992年発足)、栗原たおによる「Tao Comme des Garçons」(2011年終了)と同様、デザイナーの名前を冠し、またいち早くオンラインでの販売を開始したことでも知られている。
「Ganryu」は先シーズンまでは小規模なフロアショー形式で新作を披露してきたが、メディアなどにファッションショーを大々的に披露するのは今回が初めて。ブランド開始から5年目の節目を迎え丸龍文人は、「現在活躍している自分の友人からの刺激もあり、以前からいろいろな人に見てほしい、という気持ちはあった。今回こういった機会を頂くことができ、自分の気持ちと状況とが合致したことで、実現できたと思う」と話す。
「もっと自由になるための足がかりになればという想いを込めた」というコレクションは、"機能からデザインへの変貌"、"機能が誇張したが故に生まれたデザイン"を色濃く反映。サルエルパンツをはじめ、ボーダーTシャツや白いシャツ、デニムなど、素材やディテールでギミックを効かせたコレクションを披露した。「デザインって何?ということが出発点。根本的にデザインについてを意識し、念頭に置いて作った。男性は、機能とそれに付随する意味を好む。かっこよさよりも、男性が身にまといたいと思うものを考え直した」。
ショーを終えて丸龍は「音楽や演出を含めたショーとして、外部の人に見てもらうということ自体が初めてだったが、終わってすぐに『次はこうしたい』と思えた」と言い、今後について「もっとパワーを込めたい。そしてより自由に」と自身の思いを強調した。
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