Gap Inc (GPS.N)はBanana Republic とOld Navyの売り上げ回復のおかげで四半期の売り上げが予想を上回る結果だったと発表した。しかし、在庫を増やしすぎて値下げを強いられたようだ。

Gap A/W 2010 Collection

Banana Republicの売り上げは昨年の15％ダウンと対照的に3％アップし、Old Navyは２％アップ。
Gapはこの四半期の間にアメリカ以外で計55カ国へのネット販売を始めたことによってネット販売での売り上げが15％アップした。

売り上げが伸びたことに加え、運営コストは昨年と同様に抑えることができたことから、オペレーティングマージンは0.4％引き上げられ12％となった。

しかし、総売上の4分の1を占める米国内のギャップ店舗の売り上げは4％下落した。
「私はいつも忍耐強い。しかし、目標セールスに達成できなかったときは自分たちのふがいなさにがっかりしたよ。」グループのCEO Glenn Murphyはアナリストとの会談でそう打ち明けた。Gap店舗はジーンズを買いにくる顧客が一緒に買えるようなトップスの提供が十分でなかったと反省している。

San Franciscoに本拠地を構えるGapの最終利益は2億2800万ドルで一株あたり33セントの儲けであった昨年の同時期に比べ、今年7月31日付の第2四半期は2億3400万ドル、一株あたり36セントの儲けを出し2.6％成長を記録した。

Thomson Reutersによるとアナリストたちは一株当たり35セントの儲けを予測していた。
総売上はWall Streetの予測どうり2.2％上がって33億2000万ドルであった。

Gapは2010年の利益を一株当たり$1.77 から $1.82と予想し、Wall Streetは$1.79を予想している。

在庫の積み増し
Gapは製品改良の為に常に努力しており、昨今の売り上げ低迷から脱出し利益幅を伸ばそうと組織内の合理化を図ろうとしている。

Gapは2週間前に店頭に置かれ始めた新しいブラックパンツのラインにヒットを期待しており、来週からはその新ラインを用いての広告キャンペーンを開始する。
ファイナンシャル部のディレクター、Sabrina Simmonsはその新しいコレクション売り上げの詳しい数字は出していないが「今のところ順調だ」と話している。

しかし、ある投資家やアナリストはこの秋すでにマークダウンへプレッシャーをかけたり利益幅を腐食する恐れがある在庫超過傾向についての不安をもらしている。
第2四半期の終わりには昨年と同じ時期に較べ１平方フィート当たりの在庫が12％もアップしていたことに関して、第3四半期の終わりには3％から5％程度に抑えたいとしている。

Needham & Co の店舗アナリストChristine ChenはGapは売るのが難しいと判断した商品に関しては容赦なくマークダウンするつもりでおり、また例のブラックパンツが売り切れないようにするために在庫をここまで増やしているのではないかと話す。

「マーケットシェアを増やしたいと思うのであれば、もちろん個数を増やさなければだめだ」Chenは言う。
Gapは7億5000万ドルもの自社株を買い戻した。
配当は木曜日には54センス上がって$17.71となった。