H&M、2019年度も堅調な増収　ブラックフライデーの成果は次期へ

by

Sandra Halliday

掲載日
2019/12/16

  H&Mが発表した2019年11月期通期決算速報値は、継続して堅調な伸びを記録し、売上高が11%増の2327億スウェーデンクローナ（約2兆7300億円）となった。現地通過では6%の増収。

　一方で、第4四半期の成長はやや減速して9%増の618億スウェーデンクローナ（約7237億8800万円）にとどまった。現地通貨では5%増だった。
 
　これは今年のブラックフライデーの日程にも関係しており、昨年とは違い、ブラックフライデーの売上の多くが2020年11月期第1四半期に計上されることになる。その影響は金額にしておよそ5億スウェーデンクローナ（約58億5600万円）程度と推測されており、これを加味した調整済みの増収率は10%（現地通貨で6%）だった。

　それでもまだ通期の増収率には及ばないものの、2年前の第4四半期には4%の減収があったことを考えると、黒字転換した2018年から続く堅調な増収には業績の安定した回復を見て取ることができる。
 
 　利益率などの詳細については来年1月末に発表される。
 

（2019年12月16日現在、1ユーロ＝122円で換算）