AFP
2019/11/25
LVMHのベルナール・アルノー会長、ティファニー取得について語る
AFP
2019/11/25
ティファニーを162億ドル(約1兆7600億円)で買収することが決まったLVMHグループ。ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼CEOは、「アメリカのアイコンが少しばかりフレンチになる」とAFPに対してコメントしている。

「非常によく知られいて、歴史的にも評価の高い希少なブランドだ。主要な市場であるアメリカはもちろん、アジアでも評価されている」と同氏。11月25日に発表した声明では、LVMHが162億ドルでティファニーを取得することで「最終合意に達した」と明かされている。
「アメリカを代表するアイコン的な存在のブランドだが、それが少しばかりフレンチになる。大きなポテンシャルを秘めているし、伝統も申し分ない」とアルノー会長。
ここ数年業績に陰りが見えていたティファニーだが、「上がり下がりがあって、色々とやるべきことは残っている。それに、我々にはジュエリーでもちょっとした実績がある。例えば、2011年に取得して以来『ブルガリ(Bulgari)』の営業利益は5倍近くに拡大した」とも話した。
他にも1999年に傘下に入った「ショーメ(Chaumet)」などを抱えるが、ラグジュアリーカテゴリの中でも唯一LVMHがトップの座についていないのがジュエリーだ。「カルティエ(Cartier)」や「ヴァンクリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)」を所有するスイスのリシュモン(Richemont)が現在のナンバー1となっている。
ベルナール・アルノー会長は、「経済的な課題の多い現代においては逆説的でもあるが、ハイジュエリーはそれこそオートクチュールのように成長している。質が高く、職人の技を駆使した製品を求める顧客が増えてきた。20年前にはこのような商品に手の届かなかった国々でも生活水準が上がり、それを反映したものだ」と見る。
「現代において、洗練された商品を求める声は高まっている。これはLVMHグループ全体の成長にも見て取れる」。
ジュエリーを求める顧客は「ファッションと違い、長く続くものを求めていて、自分のためだけでなく受け継ぐために購入する。一方美しいドレスを買うとなると、10年後にまだ着られるという可能性は低い」。
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