LVMH、ユネスコと提携で生物多様性への取り組み開始

 ラグジュアリー企業が続々とサステナブルディベロップメント(持続可能な発展)に取り組んでいる。「グッチ(Gucci)」や「サンローラン(Sainte Laurent)」などを擁するケリング(Kering)は先日、動物保護に関する国際基準を設けたことを発表したが、今回はLVMHがユネスコ(UNESCO)(国際連合教育科学文化機関)と5年間にわたるパートナーシップを締結した。グループは、生物多様性の保護を目的に、自然及び天然資源の持続可能な利用と保護に関する科学的研究を行うユネスコの政府間事業「人間と生物圏(MAB: Man and the Biosphere)計画」の支援を行っていく。

Antoine Arnault (LVMH) and Audrey Azoulay(UNESCO) - © Gabriel De La Chapelle

 2020年11月に中国で開催予定の第15回生物多様性条約締約国会議(CBD-COP)をはじめ、今後2年間にわたって行われる主要なイベントへのグループの参加が決まっている。
 
 LVMHは、世界122ヵ国686件が加盟する生物圏保存地域(ユネスコエコパーク)(Biosphere Reserves)ネットワークを通じて、自社や傘下メゾンのサステナビリティ部門におけるソーシングにユネスコの科学的知見を活かしていくという。
 
 「天然資源のサステナブルな管理はもちろん、素材のトレーサビリティ(追跡可能性)や品質に基づいた商品開発・新市場の開拓を今回のパートナーシップが後押ししてくれるだろう」とグループ側は説明している。
 
 また、LVMHはMAB計画が支援する科学的研究にも参加する予定だ。一部インフラを提供することにより、生物多様性を尊重した長期的な天然資源の利用および保全を図る。
 
 グループは2012年から社内プログラム「LIFE(LVMH Initiatives For the Environment)」を設けているが、2016年にはそこから発展した「LIFE2020」を始動。2020年までに全製品の環境パフォーマンスを向上し生活環全体を網羅すること、特別な製品の製造に使用される原材料のトレーサビリティおよび適合性をさらに注意深く監視するのと同時に、天然資源を保護し、プロキュアメントチェーンの70%で最高水準の環境基準を適用すること(2025年には100%まで引き上げる)、2020年までにCO2排出量を25%削減すること、すべての製造拠点において、水とエネルギーの消費量および廃棄物産出量を含む環境パフォーマンス指標で少なくとも10%向上すること、これら4つの具体的な目標を定めた。

 

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