AFP
2017/04/11
LVMH、第1四半期は15%の増収
AFP
2017/04/11
LVMHが発表した17年度第1四半期業績は、売上高が15%増の98億8000万ユーロ(約1兆1600億円)となった。どの事業も好調に推移したほか、比較基準もプラスに影響した。

オーガニックグロースも13%と大きくなった。16年通期では6%、前年同期では3%だったという。
グループは、「全ての事業が業績拡大に貢献した。アジア、欧州、米国で増収となっている」と強調している。
一方で、「特にヨーロッパ市場は2015年11月にパリで起きたテロに打撃を受けており、前年同期の比較基準が低いという影響もある。現時点での傾向を、通期に当てはめて考えることはできない」とも述べた。
ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)CEOも、1月の16年通期業績発表の場で、2017年について「第1四半期は比較的好調な数字が期待できる」としていたものの、第2四半期に関しては、「一層厳しくなるだろう」とも話していた。
17年第1四半期の売上高は、ファクトセットのアナリスト予想平均である9.3%増95億3000万ユーロ(約1兆1200億円)を上回っている。
主要事業であるファッション&レザーグッズ部門は、「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」ブランドがけん引し、売上高34億ユーロ(約3992億1200万円)、オーガニックグロース15%を記録した。前年16年通期の同部門オーガニックグロースは4%だった。
デューティーフリーチェーンの「DFS(ディーエフエス)」や化粧品チェーン「セフォラ(Sephora)」などを展開するセレクティブ・リテ―リング部門も、売上高31億5000万ユーロ(約3698億5800万円)、オーガニックグロース11%とファッション・レザーグッズに肩を並べている。
ワイン&スピリッツ部門の売上高は13%増の11億9000万ユーロ(約1397億2400万円)。パフューム&コスメティックスが12%増の13億9000万ユーロ(約1632億700万円)、そしてウォッチ&ジュエリーが11%増の8億7900万ユーロ(約1032億800万円)となっている。
グループは通期の見通しを発表していないものの、「先行きが不透明な状況が続く中で、引き続き各ブランドの価値を高めることに注力し、コストを最大限に管理して狙いを定めた投資を行っていく」としている。また、「2017年には、高品質な商品を更に強化する」という。
(2017年4月11日現在、1ユーロ=117円で換算)
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