2015/09/02
LVMH、デジタル・オフィサーに元Appleのイアン・ロジャース氏
2015/09/02
ラグジュアリー企業にとっても、デジタル戦略は重要な要素になってきている。 ウェアラブルウォッチに参入したLVMHも例外ではなく、元アップル(Apple)のイアン・ロジャーズ(Ian Rogers)氏をチーフ・デジタル・オフィサーに抜擢した。
ロジャース氏は2015年10月から同職に就任する。現職のトマ・ロミウ(Thomas Romieu)氏は残留し、今後もチームで力を発揮するとのこと。
ラグジュアリー業界での経験が全く無い人物の起用は大きな驚きをもって迎えられた。ロジャース氏は、Apple Musicのベースとなった「ビーツ・ミュージック(Beats Music)」のCEOを務めており、同社が買収されたことでアップルに参画。iTunesチームに参加し、Apple Musicのシニアディレクターに就任していた。
特に、新しい音楽事業であるネットラジオ局「ビーツ1(Beats1)」の開発に数ヶ月にわたって携わっていた。
同氏は、インディアナ大学で学んだ後、1993年にビースティ・ボーイズ(Beastie Boys)のサイトのウェブマスターとしてキャリアをスタート。その後2001年にメディアコード(Mediacode)に務め、それが米Yahoo!に買収されたことで、2003年から2008年の間には同社で音楽事業のマネージメントを担当した。
「前任のトマ・ロミウがスタートしたプロジェクトを発展させ、次の段階に進むことを手助けしてもらう。また、その他にも、デジタル分野での新しい発見をグループにもたらしてくれると期待している」とLVMHのCEO、ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)氏はコメントしている。「革新的なデジタルプロジェクトに数多く関わった経験を生かして、LVMHがオンラインのラグジュアリー産業を牽引できるよう、盛り立てていってもらいたい」。
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