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掲載日
2019/07/29
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LVMHの上期、「ディオール」がけん引

掲載日
2019/07/29

 LVMHグループの2019年上期決算は、売上高が21%増(オーガニックグロース18%増)の104億ユーロ(約1兆2600億円)を計上した。「ディオール(Dior)」と「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」がけん引している。

Christian Dior a embarqué sa collection croisière 2020 à Marrakech - PixelFormula


  「『ディオール』の成長速度はセグメント全体をしのぐ」とジャン=ジャック・ギオニー(Jean-Jacques Guiony)最高財務責任者(CFO)はアナリスト向け電話会議で話した。「ディオール」には「マーケティング・営業にかなりの額を投資した」にもかかわらず、一方で「利益率も向上している」という。ちなみに、先日はパリ・モンテーニュ通り本店の改装工事に伴い、新規店舗をシャンゼリゼ通りに開設した。
 
 アナリストによれば、クリスチャン・ディオール・クチュール(Christian Dior Couture)社の上期の売上高は25億ユーロ(約3025億4600万円)と見られているが、グループのクリス・ホリス(Chris Hollis)IR責任者も「すべての地域で高い需要があったため、すべての商品カテゴリにおいて例外的な伸びを記録した」と話した。

 「ルイ・ヴィトン」ブランドに関しても、「全てのカテゴリ、全ての地域で素晴らしい業績となり、積極的な投資方針に従いながらも非常に高いレベルの利益率を維持した」とグループ側。
 
 『ルイ・ヴィトン』と『ディオール』にとどまらず、「ほとんどすべてのブランドや地域で非常に好調に推移した」とまとめたCFOは、「ロエベ(Loewe)」、「リモワ(Rimowa)」、「フェンディ(Fendi)」、「ロロ・ピアーナ(Loro Piana)」といったメゾンを挙げたが、逆に「セリーヌ(Celine)」、「ケンゾー(Kenzo)」、「ジバンシィ(Givenchy)」の名前は言及されなかった。
 
 ファッション&レザーグッズ部門の営業利益率は前年から1.1ポイント下がった31.2%で、現行営業利益は17%増の32億ユーロ(約3871億9100万円)だった。利益率の低下については、不利な為替のほか、積極的な投資を行ったことが要因だという。
 
 「すべてのブランドに積極投資している。マーケティングも費用も増えた。これは好調な時期にブランドを急き立てる目的ではない。現在の動きを後押ししつつ、今日の世界情勢を鑑みた結果、万が一状況が悪化した場合に備えてブランドを強化するためだ」とCFOは解説している。

 「ブランドポートフォリオの戦略的価値をさらに高めるならば、今行うのが一番適切であると考えた」。特に「セリーヌ(Celine)」は、エディ・スリマン(Hedi Slimane)の就任やメンズウェアのローンチ、新規出店など大きな動きがあった。
 
 また、リアーナ(Rihanna)の「フェンティ(Fenty)」立ち上げも記憶に新しいが、「今までの我々の事業とは一見縁が薄いようなブランドであっても、多様な投資をすることがねらいだ。学ばせてもらうこともあれば、新しい価値をもたらしてくれるメゾンもある。そこから最良のものを引き出せるかは、我々次第だ」ともギオニーCFO。
 

(2019年7月30日現在、1ユーロ=121円で換算)
 

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