AFP
2016/09/15
LVMHグループ、香水の都グラースにクリエーションセンターを開設
AFP
2016/09/15
LVMHグループは9月15日、香水の都と呼ばれる南仏の街グラースに、「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」と「ディオール(Dior)」のクリエーションセンターを開設した。
1848年より香水工場として営業してきた「Les Fontaines Parfumées(香りの泉)」は、20世紀初頭に売りに出された施設だ。
そして2013年に大規模な改築を行い、今日ではLVMHのセンターとして、「ルイ・ヴィトン」の"鼻"であるジャック・キャヴァリエ・ベルトリュ(Jacques Cavallier Belletrud)と「ディオール(Dior)」の調香師フランソワ・ドゥマシー(François Demachy)を迎えることになる。
「この場所は50年以上閉鎖されていた。それが今日、グラースという地でどのように蘇るかを見て頂きたい」とルイ・ヴィトンのマイケル・バーク(Michael Burke)CEO。
「ルイ・ヴィトン」ブランドも、9月に90年ぶりのフレグランスをローンチしたばかりだ。
「20年代から40年代にかけて香水を展開していたが、売行きは芳しくなかった。しかし今ならわかる。当時足りなかったのは、グラースと、優れた調香師だ。今回は全て揃っている」とも語った。
「『ディオール』と『ルイ・ヴィトン』の新しい香水が、今後この場所で生み出されることになる。重要な決断だった」とディオールのクロード・マルチネス(Claude Martinez)CEOもコメント。
グラースで香水の原料となる植物を栽培する生産者の数も減少しているが、「ディオール」はそうした栽培家とも10年来の付き合いとなる。マルチネスCEOは、「より密に連携し、グラースに花を取り戻していきたい」とも話した。
「グラースは今日、新しい世紀を迎える。『ディオール』もこれまで以上に街の活性化を支援していきたい」と自身もグラース出身のフランソワ・ドゥマシー。工場にも幼い頃に訪れたことがあるという。「メゾンにとっても、地域にとっても良い形で再会できたことを喜ばしく思う」。
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