2017/09/04
NYファッションウィーク:トム・フォードとリアーナがカムバック
2017/09/04
9月6日に開幕するニューヨークファッションウィークでは、多くの有名メゾンが欠席する。「トミー・ヒルフィガー(Tommy Hilfiger)」も今季はロンドンへと発表の場を移し、結果、ニューヨークは1日短い日程での開催となる。合計5ブランドが不在とはなるものの、それでも充実したプログラムが予定されている。

多数のブランドがヨーロッパに移ってしまうなか、「ラルフ・ローレン(Ralph Lauren)」、「カルバン・クライン(Calvin Klein)」、「マイケル・コース(Michael Kors)」、「トリーバーチ(Tory Burch)」は変わらずニューヨークでコレクションを披露する。また、セレブリティブランドの中には、パリから戻って来たリアーナの「フェンティ プーマ バイ リアーナ(Fenty Puma by Rihanna)」の名前も。
一方で、LAの「ロダルテ(Rodarte)」とNYの「プロエンザ・スクーラー(Proenza Schouler)」が、7月のパリ オートクチュールファッションウィークへと移動。さらに、同地でメンズウェアを発表した「トム・ブラウン(Thom Browne)」や、18年春夏コレクションからやはりパリへ行くと決断したジョセフ・アルチュザラ(Joseph Altuzarra)の「アルチュザラ」も不在となる。そして「トミー・ヒルフィガー」は、ジジ・ハディッド(Gigi Hadid)とのコラボコレクションをロンドンへと持っていくことを発表している。
「ニューヨークを後にするブランドについて?彼らにとっては良い選択だろう、と思うよ。ここでブランドを立ち上げたデザイナーが、パリでショーができるまでになってくれて、誇らしい気持ちだ。ファッションウィークの間に国境はない。ファッションは非常にインターナショナルなものだからね。ジョゼフ・アルチュザラは、ニューヨーク以外でブランドを立ち上げることなどできなかっただろう、と話していたし、CFDA/ヴォーグのプログラムでは、『ロダルテ』や『トム・ブラウン』、『プロエンザ』といったブランドに、ヨーロッパの大手メゾンと肩を並べる機会を与えることができた。喜びこそすれ、ニューヨークの何かが間違っているというわけではない」。アメリカファッション協議会(the Council of Fashion Designers of American)(以下、CFDA)のスティーブン・コーブ(Steven Kolb)CEOはこう話した。

初日は「トム・フォード(Tom Ford)」のショーが午後8時に行われるほか、翌日はラフ・シモンズ(Raf Simons)手掛ける「カルバン・クライン」、そして20周年を祝う「ジェレミー・スコット(Jeremy Scott)」が続く。最終日はいつも通り、「マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)」が取りを務める。
「トム(・フォード)はニューヨークをしばらく離れていたが、やはりファッションウィークに関しては、ニューヨークが彼の古巣だと話している。彼のショーはいつも面白いし、注目度も高い。それから、CFDAアワードで2冠に輝いたラフ・シモンズの『カルバン・クライン』も非常に期待されている」とコーブCEO。
また、事情通の間では「マーク・ジェイコブス」も見逃せないと話題になっている。今季のショーのために、何時間もスタジオにこもっているという。
「ビジネスでは色々と障害もあるが、クリエーション面では、マークは最盛期の輝きを取り戻している。今回のショーでそれがわかるはずだ」とはとある業界人の言葉だ。
また、CFDAによる公式スケジュールとは別に、IMGによる小規模ブランドのショーも開催され、こちらはウェストヴィレッジのスカイライト・クラークソンとザ・ショップの2ヵ所を主要会場とする。
他にも、「ラルフ・ローレン」のショーはマンハッタンではなく、ベッドフォードにある所有ガレージで行われる予定だ。
「クラシックカーのコレクションが並び、ラルフの私的な世界が垣間見える。忘れられない夜になることだろう」とコーブCEO。「まあ、私にとって最高の会場はニューヨークという都市だけどね!」。
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